今週29年5月1日から2日にかけてのリート市場の相場を振り返っていきたいと思います。
東証リート指数の週末終値は1751.69となりました。前週末終値が1733.96でしたから、20ポイント弱の上昇となりました。
今週の最安値は、週初の場中の1733.04、最高値は、翌日火曜日の場中の値である1751.80でした。今週は、2日間のみの相場でしたが、2日火曜日に大幅な上昇となりました。
今週の主なニュース 今週の日本は、ゴールデンウィーク中ですが、米国のfomcと雇用統計のニュースが出ています。
5月3日(水)FOMC結果 米、追加利上げ見送り FOMC「景気減速は一時的」(日本経済新聞) http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN03H30_T00C17A5000000/
米連邦準備理事会(FRB)は3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策の現状維持を決め、追加利上げを見送った。米経済成長率は1~3月期に鈍化したものの、会合後の声明では「景気減速は一時的で、経済活動は緩やかに拡大する」と強調。利上げペースも「緩やかに調整する」と従来の表現を維持し、6月の次回会合での利上げに道を開いた。(290504 日本経済新聞)
5日(金)米雇用統計 米雇用21万1千人増に回復 失業率10年ぶり低水準 4月、利上げ後押し(sankeibiz) http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170506/mcb1705061228018-n1.htm
米労働省が5日発表した4月の雇用統計(速報、季節調整済み)は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月から21万1千人増えた。前月の7万9千人増を大幅に上回り、雇用回復を示した。18万5千人程度だった市場予想も超えた。失業率は0・1ポイント低い4・4%に改善し、約10年ぶりの低水準となった。(290505 sankeibiz)
長期金利 国債先物が下落 円安・株高で売り、長期金利0.020%に上昇(ロイター)
現物市場は閑散の中、超長期を中心に利回りが上昇した。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1bp高い0.020%に上昇した。(290502 ロイター)
次に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。10年国債長期金利が上昇し、Jリートの上昇による利回りの下落がありましたので、両者のスプレッドは縮小しています。
2017年5月2日時点 リート予想分配金利回り 3.89%→3.85% 国債10年物最長期利回り 0.015%→0.020% スプレッド 3.875%→3.83% ※リート予想分配金利回りは、japan-reitより 指数の推移 以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
オフィス 1724.57(0.7%)→1708.54(△0.9%)→1732.60(1.4%) 商業物流 2186.79(1.6%)→2172.79(△0.6%)→2191.04(0.8%) 住宅 2534.93(2.2%)→2503.11(△1.2%)→2509.64(0.2%) 全体 1749.19(1.3%)→1733.96(△0.9%)→1751.69(1.0%)
不動産株 1328.74(1.6%)→1344.74(1.2%)→1380.48(2.6%) 日経平均 18620.75(1.5%)→19196.74(3.0%)→19445.70(1.2%)
東証リート指数は、今週2日だけの相場でしたが、反転上昇となりました。先週、さかのぼれば、2016年の秋ごろの水準にまで下落していました。また、この水準を下回ってくると、さらに2016年初頭となるところでしたが、反転しています。
種別指数としては、先々週に大幅上昇となっていた住宅系の上昇幅は限定的でした。反対に上がり幅が留まっていたオフィス系が全体を牽引した格好です。
特になし
5月11日(木)三鬼商事オフィス統計
今週は、日経平均や強い不動産株の動きに乗じた感もあり、リート特有の要因による上昇でもありませんことから、この流れがどこまで続くか難しいところですね。
それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。