Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週(19~23)のJリート(REIT)、昨年11月以来の安値を記録。

今週29年6月19日から6月23日にかけてのリート市場の相場を振り返っていきたいと思います。

今週のJリートreit

東証リート指数の週末終値1724.71となりました。前週末終値が1739.42でしたから、15ポイント程度の下落となりました。終値ベースで28年11月14日に記録した1715.86以来の安値(年初来安値)となります。

今週の最安値は、週末の場中の1722.06、最高値は、週初場中の1742.48でした。週初から週末まで終値ベースでも一貫して下げ続ける相場となりました。

s512_f_business_28_0 今週の主なニュース 今週は、以下のとおり、日米不動産関連の指標がでています。 6月21日(水)米5月中古住宅販売件数 6月22日(木)米4月住宅価格指数

6月21日(水)米中古住宅販売:5月は予想外のプラス-在庫縮小で価格は上昇(bloomberg https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-06-21/ORWKS2SYF01T01

5月の米中古住宅販売件数は前月比で増加した。住宅需給のひっ迫で価格が上昇する中での販売増加となった。 全米不動産業者協会(NAR)が21日発表した5月の中古住宅販売件数は、季節調整済み年率で前月比1.1%増の562万戸。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は555万戸だった。前月は556万戸と、速報値の557万戸から修正された。(290622 bloomberg

6月22日(木)4月の米住宅価格指数 前月比0.7%上昇(日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN22H1Z_S7A620C1000000/

米連邦住宅金融庁(FHFA)が22日発表した4月の全米住宅価格指数(季節調整済み)は前月比0.7%上昇した。前年同月比では6.8%上昇した。地域別では7地域で上昇し、特に中南西部(1.6%上昇)や東海岸南部(1.4%上昇)が大きく上昇した。(290622 日本経済新聞

s32_f_event_33_1nbg 長期金利 〔マーケットアイ〕国債先物は続伸、長期金利0.055%に上昇(ロイター) https://jp.reuters.com/article/tokyo-dbt-idJPL3N1JK280

現物債では、連日強含みで推移してきた超長期ゾーンが軟化。残存10年超の日銀オペ結果が想定以上に悪く、需給の緩みが強く意識された。長期ゾーンもさえない。一方で金利に上昇圧力がかかってきた中期ゾーンは横ばい圏となった。日銀オペ結果から判断して在庫がある程度処理できているとの見方が出ていた。 10年最長期国債利回り長期金利)は前営業日比0.5bp上昇の0.055%。(290623 ロイター)

次に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。 東証リート指数が下落となった一方で、長期金利はヨコヨコでしたので、両者のスプレッドは拡大しました。

2017年6月24日時点 リート予想分配金利回り  3.91%→3.90%→3.93% 国債10年物最長期利回り  0.050%→0.055%→0.055% スプレッド        3.86%→3.845%→3.848% 米国債10年                 2.144% ※リート予想分配金利回りは、japan-reitより 日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス s32_f_business_22_0nbg 指数の推移 以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1702.08(△1.7%)→1704.78(0.1%)→1693.48(△0.6%) 商業物流 2186.89(△0.7%)→2202.73(0.7%)→2178.32(△1.0%) 住宅   2497.00(△1.9%)→2487.11(△0.4%)→2468.21(△0.7%) 全体   1734.42(△1.0%)→1739.42(0.2%)→1724.71(△0.8%) 不動産株 1415.71(△2.9%)→1450.12(2.4%)→1425.73(△1.7%) 日経平均 20013.26(△0.8%)→19943.26(△0.3%)→20132.67(0.9%)

東証リート指数は、下落となりました。一方で、日経平均が上昇となる中、不動産株は先週の上昇していた反動もあってか、下落となっています。

種別指数では、先週頭一つ抜けた上昇をみせていた商業物流系が1.0%超の下落となっています。住宅系は、元気なく続落でとなっており、週ベースでは、2546.29を付けた6月2日から下がり続けています。 chart290430

l_e_new_340 今週の主なリリース

13日 資産の取得に関するお知らせ (ヒルトン成田、インターナショルガーデンホテル成田及びホテル日航奈良)(ジャパン・ホテル・リート投資法人http://www.jhrth.co.jp/file/news-7cf53855847211191d15d2650bde03ad913571aa.pdf

13日 平成 29 年 12 月期(第 18 期)の運用状況予想の修正 に関するお知らせ(ジャパン・ホテル・リート投資法人http://www.jhrth.co.jp/file/news-fbe31ad80167819b53c77ac9f3af3eb7b52d2b90.pdf

13日 新規投資口発行及び投資口売出しに関するお知らせ http://www.jhrth.co.jp/file/news-112cc90e875fa9d3dec51e1649e68d8f9eeafaa7.pdf

20日 資産の取得に関するお知らせ(セントラム六本木ビル)(オリックス不動産投資法人http://www.orixjreit.com/file/news-c0880664de30103192e8d1def473028842265f4b.pdf

23日 国内資産の取得及び貸借に関するお知らせ(イオンリート投資法人http://www.aeon-jreit.co.jp/ir/pressrelease/pdf/ARP-iaHD.pdf

今週の決算発表

27日(火)6月期決算銘柄 権利付最終取引日

s512_f_business_28_0 来週の主なスケジュール

来週のリートに関する主なスケジュールは、27日に6月期決算銘柄の権利付最終取引日があります。

今週は、ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)の公募増資のリリースがありました。運用規模の拡大が図られるものの、分配金の増はなしとなる予想です。

これは、負ののれんの取り崩しを前年度の倍程度実施しての金額となります。また、今回取得する物件が通期寄与した場合は、40円上乗せの3,580円となるとの記載もありました。なので、許してね、ということでしょうか?

また、オリックス不動産投資法人(8954)が取得をリリースした今回の物件は、賃貸NOI利回り3.7%でしたね。利回りだけ見てモノを言うつもりはありませんが、取得先は、スポンサー、つまりオリックス不動産からですので、ホルダーの方は、ちょっと注意して内容を見ておきましょう。

なお、東証リート指数が年初来安値水準になっております。こういうときこそ、普段から買うべき銘柄を見定めておき、買値をどこに置いておくのかを考えておくべきところかと思います。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。