Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週(27~1日)のJリート(REIT)、2週にわたる反転上昇の後、一服。どうなる?残り1月のリート相場。

今週29年11月27日から12月1日にかけてのリート市場の相場を振り返っていきたいと思います。

今週のJリートreit

東証リート指数の週末終値1670.68となりました。前週末終値が1682.92でしたから、10ポイント超の下落となりました。先週の大幅上昇を経て、週明けの戻り売り以降、同水準での推移となっています。

今週の最安値は、木曜場中の1659.82、最高値は、週初場中の1685.95でした。週半ばの水曜日には、いったん1681.34まで戻すこともありましたが、終値ベースでは、水木金とほぼヨコヨコでした。

s512_f_business_28_0 今週の主なニュース 今週は、以下のとおり、日米不動産関連の指標がでています。 27日(月)米10月新築住宅販売件数、11月期決算銘柄 権利付最終取引日、28日(火)不動研住宅価格指数、米9月ケース・シラー米住宅価格指数、30日(木)10月末時点 都心主要5区賃貸マンション坪単価推移

米新築一戸建て住宅販売、10月6.2%増 10年ぶり高水準日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2396731028112017000000/

 米商務省が27日発表した10月の新築一戸建て住宅販売件数(季節調整済み、年率換算)は68万5000戸で、前月の改定値から6.2%増えた。3カ月連続の増加で、2007年10月以来10年ぶりの高水準となった。ダウ・ジョーンズがまとめた市場予測(62万4000戸程度)を大きく上回った。前年同月比では18.7%増えた。(291127 日本経済新聞

「不動研住宅価格指数」9月値の公表について(日本不動産研究所) http://www.reinet.or.jp/wp-content/uploads/2017/11/43f579b58c8ad6d97ab648e8b8816266.pdf

 不動研住宅価格指数のうち首都圏総合は89.16ポイント(前月比0.76%)でした。地域別では、東京が 96.64ポイント(前月比0.33%)、神奈川84.45ポイント(前月比-0.13%)で3ヶ月連続下落、千葉73.04ポイン ト(前月比3.75%)、埼玉74.46ポイント(前月比3.29%)で2ヶ月連続上昇しました。(291127 日本不動産研究所)

9月の米住宅価格指数、5.1%上昇 前年同月比日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXLASGN29H38_Q6A131C1000000/

 S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが29日発表した9月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(主要20都市)は前年同月比5.1%上昇した。上昇率は市場予想(5.2%)とおおむね一致した。シアトルやポートランドなどで住宅価格の上昇が目立った。(291130 日本経済新聞

10月末時点 都心主要5区賃貸マンション坪単価推移(リーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社) https://lmc-c.co.jp/wp/wp-content/uploads/2017/11/lmc_release_20171130.pdf

 各区平均募集坪単価の前月比は、港区にて+426円の上昇で17,591円、中央区にて4か月連続の上昇となる+117円で14,980円となり、それぞれ集計開始以来の最高値となりました。(291130 リーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社)

s32_f_event_33_1nbg長期金利 債券15時 長期金利が低下、0.030% 時間外の米金利低下が波及日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXLASS0IMB04_R01C17A2000000/

1日午後の債券市場で長期金利が低下した。指標となる新発10年物国債の利回りは前日比0.005%低い(価格は高い)0.030%で推移している。米税制改革法案の上院採決延期の報道をきっかけに米長期金利時間外取引で低下し、国内債に波及した。(291201 日本経済新聞

次に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。 国債長期利回りはわずかに上昇しておりますが、東証リート指数の下落により分配金利回りも上昇しましたので、スプレッドは拡大しています。

2017年12月1日時点 リート予想分配金利回り  4.19%→4.10%→4.14% 国債10年物最長期利回り  0.035%→0.025%→0.030% スプレッド        4.155%→4.075%→4.11% 米国債10年        2.34%→2.34%→2.36% ※リート予想分配金利回りは、japan-reitより 日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス s32_f_business_22_0nbg 指数の推移 以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1610.76(3.0%)→1640.35(1.8%)→1627.68(△0.7%) 商業物流 2082.60(2.5%)→2120.61(1.8%)→2107.32(△0.6%) 住宅   2414.03(2.8%)→2480.43(2.7%)→2459.49(△0.8%) 全体   1650.45(2.8%)→1682.92(1.9%)→1670.68(△0.7%) 不動産株 1448.99(△5.1%)→1442.53(△0.4%)→1456.60(0.9%) 日経平均 22396.80(△1.2%)→22550.85(0.6%)→22819.03(1.1%)

東証リート指数は、先々週までの5%近くの反発もあり、反落となっています。

種別指数では、すべての指数で下落となっていますが、直近5%超の上昇となっていた住宅系指数については、下げ幅が若干大きくなっています。 chart21

l_e_new_340 今週の主なリリース

28日 自己投資口消却に係る事項の決定のお知らせ(いちごホテルリート投資法人https://www.ichigo-hotel.co.jp/module/_newsPdfHotel/42363118/IchigoHotel_20171128_Share_Cancellation_JPN.pdf

28日 2018 年5 月期の運用状況の予想の修正及び2018 年11 月期の運用状況の予想について(アクティビア・プロパティーズ投資法人https://www.activia-reit.co.jp/file/news-871ab6c9fa7b7684cb226e613fa38997ca795f4e.pdf 新投資口発行及び投資口売出しに関するお知らせ https://www.activia-reit.co.jp/file/news-98d6fe1f3c822b85f51c59718e483000aabf9555.pdf 資産の取得及び貸借に関するお知らせ https://www.activia-reit.co.jp/file/news-b9e312cd22e29cff672be707694ce05e2f96af32.pdf

28日 国内不動産信託受益権の取得に関するお知らせ(阪急リート投資法人http://www.hankyu-reit.jp/cms/whats/20171130_111434Tqkt.pdf

29日 資産の取得及び譲渡に関するお知らせ(平和不動産リート投資法人http://www.heiwa-re.co.jp/site/file/tmp-Dq8hh.pdf

30日 国内不動産信託受益権の取得完了に関するお知らせ【ラウンドワン三宮駅前店】(日本リテールファンド投資法人http://www.japan-reit.com/kaiji/8953/2017/20171130427572.pdf

1日 自己投資口の取得状況に関するお知らせ(グローバル・ワン不動産投資法人http://www.go-reit.co.jp/cms/whats/20171201_100227prhR.pdf

1日 自己投資口の取得状況に関するお知らせ(日本リテールファンド投資法人http://www.jrf-reit.com/upd3/irpr_news/pdf/xjs9435A20B4EF95EF40.pdf

今週の決算発表

なし

s512_f_business_28_0 来週の主なスケジュール

来週のリートに関する日米の主なスケジュールは、21日(火)10月中古住宅販売件数が予定されています。

来週の決算発表

なし

今週も自己投資口の取得状況のリリースが2件ありました。また、いちごホテルリート投資法人(3463)からは、自己投資口償却の発表もありましたところです。一方で、アクティビア・プロパティーズ投資法人(3279)からは、久々に公募増資のリリースがなされ、物件取得も借入金と自己資金を入れてなされるとのことです。

また、今週は一服しましたが、1600台を下回るかというところにまできた東証リート指数も値を戻してきました。最高益更新銘柄が増加している一方で、東証リート指数が下落するということは、利回りが上昇していたわけですが、投資家の目がどこにあるかという点で、日経平均よりも遅く資金が入ってきたということかと思います。

「最高益更新」銘柄が増加しているJ-REIT市場(japan-reithttp://www.japan-reit.com/column/2017/1251

来週本格的に12月入りした東証リート市場は、どのように展開するのでしょうか。2014年以降、1700~1800台で年末を引けてきました。今年も8月には、1700台を乗せる場面もあったわけですが、再びその水準を回復する方向なのかどうか。最近の東証リート指数は、12月は比較的堅調な展開となっています。2012年以降、12月初日と末日を比べて下落していたという年はないのですね。

とはいいましても、しばらくこの1700を下回る水準での相場が続いていましたので、個人投資家は、今の水準では様子見となり、金融機関も投資信託も現状で買い増してくる理由もあまりないように思えますが、残りの外国人投資家がどう動いてくるのでしょうか。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。