Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週(29~2日)のJリート(REIT)、長期金利が上昇、軟調な展開。新たな投資法人の上場ニュースも。

今週29年5月29日から6月2日にかけてのリート市場の相場を振り返っていきたいと思います。

今週のJリートreit

東証リート指数の週末終値1759.38となりました。前週末終値が1755.47でしたから、4ポイント弱の上昇となりました。2万の大台にのせて話題になっている日経平均の横で、ひっそりとしていますが、日経平均が湧くとき、東証リート指数は、結構動かないものです。

先週も同じ傾向でしたが、今週の最安値は、水曜の場中の1735.90、最高値は、週末場中の値である1768.41でした。週半ばに向けて、下落していき、週後半に戻していくという流れが、2週続いていますね。

s512_f_business_28_0 今週の主なニュース 今週は、以下のとおり、日米不動産関連の指標がでています。 5月30日(火)米3月ケース・シラー米住宅価格指数、不動研住宅価格指数 5月31日(水)都心主要5区賃貸マンション坪単価推移 6月1日(木)米5月ADP雇用統計 6月2日(金)米雇用統計

5月30日(火)米3月ケース・シラー米住宅価格指数 https://jp.reuters.com/article/us-mar-home-price-idJPKBN18Q233

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表した3月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は、主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数が前年同月比5.9%上昇し、市場予想の5.7%を上回った。前月も同じく5.9%の伸びだった。前月比(季節調整済み)では0.9%上昇し、予想と一致した。季節調整前では同1.0%上昇した。(290531 ロイター)

5月30日(火)不動研住宅価格指数 首都圏住宅価格指数が3カ月連続で前月比プラス(不動研) http://www.reinet.or.jp/wp-content/uploads/2017/05/43f579b58c8ad6d97ab648e8b88162661.pdf

不動研住宅価格指数のうち首都圏総合は90.27ポイント(前月比0.86%)で3ヶ月連続上昇、地域別では、 東京が98.85ポイント(前月比1.05%)で3ヶ月連続上昇、神奈川85.20ポイント(前月比0.76%)で4ヶ月連続 上昇、千葉71.32ポイント(前月比1.34%)で3ヶ月連続上昇、埼玉73.18ポイント(前月比-0.80%)でした。(290531 不動研)

5月31日(水)都心主要5区賃貸マンション坪単価推移 千代田区などのマンション募集賃料が上昇(リーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社) http://lmc-c.co.jp/wp/wp-content/uploads/2017/05/lmc_release_20170531.pdf

都心5区(中央区、港区、渋谷区、新宿区、千代田区)内の2017年4月末時点のマンション募集坪単価(2007年4月以降竣工RC・SRC造 マンションタイプ)は、千代田区、渋谷区および中央区にて上昇、港区および新宿区にて下落となりました。また募集礼金は、新宿区にて上昇、その他の4区では下落となっています。(290531 リーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社)

6月2日(金)米雇用統計 米雇用統計 市場の予想下回るも堅調な伸び続く(NHK) http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170602/k10011004991000.html

アメリカの景気の現状を示す重要な指標、雇用統計が発表され、先月の農業分野以外の就業者数は、前の月と比べて13万8000人増えたほか、失業率は4.3%と16年ぶりの低い水準となりました。市場では今回の雇用統計を踏まえ、今月の会合で追加の利上げが決定されるという見方が大勢を占めています。 アメリカ労働省が2日に発表した先月の雇用統計は、農業分野以外の就業者数が前の月と比べて13万8000人の増加となりました。これは市場の予想を下回ったものの、雇用情勢は堅調な伸びが続いています。(290602 NHK

s32_f_event_33_1nbg 長期金利 〔マーケットアイ〕国債先物が横ばい、長期金利変わらず0.050%(ロイター)

現物債は超長期債金利の振れが目立った。来週の30年債入札を前にした調整で金利に上昇圧力がかかる一方で、終盤にかけては国内銀行勢とみられる押し目買いが入り金利は低下基調になった。長期ゾーンは先物同様に日銀オペ結果を受けて底堅さをみせた。中期ゾーンはポジションを調整する動きがみられた。5月の米雇用統計の発表を控えて模様眺めとなる市場参加者もみられた。(290602 ロイター)

次に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。 東証リート指数は小動きで、わずかな上昇にとどまった一方で、長期金利は週ベースで上昇しましたので、両者のスプレッドは縮まりました。

2017年5月26日時点 リート予想分配金利回り  3.86%→3.86%→3.86% 国債10年物最長期利回り  0.035%→0.035%→0.050% スプレッド        3.825%→3.825%→3.81% ※リート予想分配金利回りは、japan-reitより 日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス s32_f_business_22_0nbg 指数の推移 以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1744.52(0.2%)→1728.24(△0.9%)→1732.60(0.2%) 商業物流 2182.00(△0.7%)→2198.09(0.7%)→2203.93(0.2%) 住宅   2534.70(0%)→2545.85(0.4%)→2546.29(0%) 全体   1757.36(△0.1%)→1755.47(△0.1%)→1759.38(0.2%) 不動産株 1379.33(0%)→1408.01(2%)→1458.50(0.7%) 日経平均 19590.76(△1.4%)→19686.84(0.4%)→20177.28(2.4%)

東証リート指数は、小幅上昇となりました。一方で、日経平均は大幅上昇となっています。今週は、株式が買われ、長期金利が上昇傾向にありましたので、その影響もあったのかもしれません。

種別指数では、おしなべて小動きでした。不動産株は、日経平均に比べると、上昇しませんでしたが、先週2%上げていますので、一足早く動きましたということでしょう。 chart290430

l_e_new_340 今週の主なリリース

30日 平成29年4月期(第5期)分配予想の修正に関するお知らせ(トーセイ・リート投資法人http://www.japan-reit.com/kaiji/3451/2017/20170530488539.pdf

30日 資産の取得に関するお知らせ(コンフォリア・レジデンシャル投資法人)※借入金 http://www.japan-reit.com/kaiji/3282/2017/20170530489156.pdf

1日 国内不動産の追加取得に関するお知らせ(グランダ金沢八景)(日本アコモデーションファンド投資法人 http://www.japan-reit.com/kaiji/3226/2017/20170601492360.pdf

2日 運用資産のテナントの異動に関するお知らせ(新宿イーストサドクエア)(投資法人みらい) http://www.japan-reit.com/kaiji/3476/2017/20170602494035.pdf

今週は、そのほか、以下のようなニュースもありました。

今週の決算発表

s512_f_business_28_0 来週の主なスケジュール

6月8日(木)三鬼商事オフィス統計

今週は、日経平均が2万円の大台にのせました。

海外マネー、日本買い再び 日経平均2万円台回復(日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDC02H3P_S7A600C1EA2000/

こうした時には、投資家の目線は、一般の株式に集まりますし、債券から株式に資金が移り、債券が売られると、リートが軟調になるといった傾向はよく見られることかと思います。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。