Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週(4~8日)のJリート(REIT)、個人投資家が8年ぶりに買い越した7月の水準に接近。

今週29年9月4日から9月8日にかけてのリート市場の相場を振り返っていきたいと思います。

今週のJリートreit

東証リート指数の週末終値1669.51となりました。前週末終値が1675.44でしたから、6ポイント程度の小幅下落となりました。これで、1700台を回復した8月18日から週ベースでは、3週の続落となっています。

今週の最安値は、水曜場中の1649.28、最高値は、週末場中の1679.51でした。水曜日には、久々の1640ポイント台に突入しかけましたが、週末には、週の高値まで戻しています。

s512_f_business_28_0 今週の主なニュース 今週は、以下のとおり、日米不動産関連の指標がでています。 6日(水)三菱地所物流リート投資法人 IPO発行価格決定 、7日(木)三菱地所物流リート投資法人 IPO申込(9/12迄)

6日(水)三菱地所物流リート投資法人IPO発行価格が260,000円に決定(japan-reithttp://www.japan-reit.com/meigara/3481/topic/2017/3011

9月14日上場予定の三菱地所物流リート投資法人IPO発行価格が、仮条件価格帯250,000円~260,000円の最高値である260,000円に決定した。手数料を差し引いた発行価額は250,900円。これにより第三者割当増資を含む調達額は約516億円を見込む。(290906 japan-reit

s32_f_event_33_1nbg 長期金利 国債先物が大幅高、長期金利は4営業日ぶり-0.010%に低下(ロイター) http://jp.reuters.com/article/tokyo-dbt-idJPL4N1LP2K8

現物市場は先物高につれて堅調。日銀買い入れで好需給が確認された超長期ゾーンにも短期筋の買いが観測された。10年最長期国債利回り長期金利)は一時同2bp低いマイナス0.010%と4営業日ぶりの水準に低下。5年債利回りも一時同1bp低いマイナス0.155%と5月2日以来の水準に低下した。(290908 ロイター新聞)

次に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。 国債長期利回りが引き続き低下していますが、東証リート指数も下落となり、予想平均利回りが上がったため、両者のスプレッドは拡大しています。

2017年9月8日時点 リート予想分配金利回り  4.06%→4.10%→4.11% 国債10年物最長期利回り  0.015%→△0.005%→△0.010% スプレッド        4.045%→4.105%→4.12% 米国債10年        2.16%→2.16%→2.04% ※リート予想分配金利回りは、japan-reitより 日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス s32_f_business_22_0nbg 指数の推移 以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1653.20(△1.3%)→1650.08(△0.1%)→1642.23(△0.4%) 商業物流 2122.01(△0.6%)→2098.62(△1.1%)→2091.63(△0.3%) 住宅   2445.42(△0.6%)→2426.03(△0.7%)→2425.76(0%) 全体   1685.96(△0.9%)→1675.44(△0.5%)→1669.51(△0.3%) 不動産株 1331.11(0%)→1344.37(0.9%)→1298.34(△3.4%) 日経平均 19452.61(0%)→19691.47(1.2%)→19274.82(△2.1%)

東証リート指数は、9月に入ってもずるずると値を下げる展開が続いています。一方、日経平均、不動産株ともに、反落となり、中でも不動産株は、大幅な下落となりました。

種別指数では、オフィス系と商業物流系が指数なりの下落でしたが、住宅系リートがほぼ変わらずということで、値を保っています。 chart21

l_e_new_340 今週の主なリリース

7日 投資法人債の発行に関するお知らせ(グローバル・ワン不動産投資法人http://www.go-reit.co.jp/cms/whats/20170907_123800FsvS.pdf

今週の決算発表

以下は、今週決算発表のありました投資法人の一覧です。

アドバンスレジデンス投資法人 第14期 http://www.adr-reit.com/src/2017/09/bffbdabe0b578158d2b26c702340bb08.pdf

s512_f_business_28_0 来週の主なスケジュール

来週のリートに関する日米の主なスケジュールは、6日(水)三菱地所物流リート投資法人 IPO発行価格決定 、7日(木)三菱地所物流リート投資法人 IPO申込(9/12迄)が予定されています。

来週の決算発表

11(月)日本ロジスティクスファンド投資法人 第24期決算発表 12(火)イオンリート投資法人 第9期決算発表 13(水)東急リアル・エステート投資法人 第28期決算発表 産業ファンド投資法人 第20期決算発表 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 第11期決算発表 いちごホテルリート投資法人 第4期決算発表 スターアジア不動産投資法人 第3期決算発表 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人 第2期決算発表

先週、「10年長期国債利回りがさらに低下し、10か月ぶりのマイナス利回りへと突入しています。通常ですと、リートにとって、格好の追い風材料ではありましたが、指数はいまだ反応しておらず、逆にさらなる下落となっています。」と書いていましたが、その状況は、今週も変わっておりません。

そのような中で、先週よりJリートに関する報道がいくつか出ております。

REIT指数に底入れ機運、個人が5年ぶり買い-官製株価敬遠も(bloomberghttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-09-05/OV2WO36KLVR401

不動産投資信託(JーREIT)の相場が立ち直りつつある。国内外の政治や北朝鮮リスクを背景に世界の株式が不安定になる中、平均利回りの上昇などを好感し、個人投資家が買いを入れた。日本の場合、株よりREIT(リート)の方が日本銀行の資産買い入れ策の影響が小さいとの判断も影響している。(bloomberg

秋口から安定飛行か 上値重く下値堅いREIT(マネー研究所) https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20231480S7A820C1000000?channel=DF280120166576

 2017年7月中旬に1620ポイントまで急落した東証REIT指数は同月末までに1700ポイント台を回復した。反発の理由は急落で割安感が強まったためであろう。 REITの実体は不動産賃貸業だ。本来、収益のブレ幅は小さく、投資口価格が急落しても、すぐに買いが入って元の水準に戻ることが多い。7月中旬に付けた底値の1620ポイントは前月比で6%以上も安く、今回の反発も過去の値動き通りと言っていいだろう。(20170908 マネー研究所)

以前ヘッジファンドの某筋が金融庁の毎月型投信批判に乗じて、仕掛け売りをしていたといった報道がありましたね。そういった中で、個人投資家は拾っていたということになるでしょうか。現在、再び一時ではありましたが、1640ポイント台まで下がってきております。

来週は、決算ラッシュの週となりますから、その内容にも目が行くところでもありますね。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。