週末の東証リート指数は、寄り付きいったん戻しましたが、勢い限定的。後場に入ると、一段安となって、前日比-14.11。
全体としては、上昇銘柄7、下落銘柄43、変わらず2となりました。個別銘柄では、主要銘柄は日本ビルファンド投資法人(8951)が-1.14%と指数なり。その他銘柄も0%から1%台の下落。
東証リート指数 1758.84(前日比-14.11) 日経平均 20,539.79(前日比+17.29) TOPIX 1,652.09(前日比+3.85)
国債先物は大幅反発、長期金利0.480%に低下(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0ZJ2CR20150703
現物債も5年債以降のゾーンで利回りに低下圧力がかかった。先物に連動する格好で長期ゾーンが強含んだほか、超長期ゾーンにも保険会社などからの押し目買い観測が出ていた。3本で実施された日銀の国債買い入れオペが強かったことも相場を下支えした。10年最長期国債利回り(長期金利)は同3bp低い0.480%。(2015.07.05 ロイター)
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さて、東証リート指数の今週末終値は、1758.84となりました。先週末終値が1827.11でしたから、70ポイント超の大幅下落となっています。
今週の最安値は、急落した木曜の場中につけた1745.92、最高値は、火曜場中の1821.86でした。木曜の急落場面までは、1800前半で推移する、いたって昨今よく見た景色が続いていたわけですが、一変しました。
以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
オフィス 1752.30(△0.7%)→1756.94(0.2%)→1680.13(△4.3%) 商業物流 2344.42(△0.5%)→2350.39(0.2%)→2264.19(△3.6%) 住宅 2573.64(△0.2%)→2642.95(2.6%)→2586.43(△2.1%) 全体 1815.21(△0.5%)→1827.11(0.6%)→1758.84(△3.7%)
不動産株 1743.22(△1.1%)→1763.23(1.1%)→1734.75(△1.6%)
東証リート指数は、先週久々の反転上昇となっておりましたが、今週も木曜まではマチマチの相場が続いておりました。木曜に大口50億円の売りといった観測が出ておりますが、大幅下落となりました。
Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
2015年07月03日時点 リート予想分配金利回り 3.22%→3.20%→3.34% 国債10年物最長期利回り 0.415%→0.47%→0.48% スプレッド 2.805%→2.73%→2.86%
東証リート指数が下落したことにより利回りが下落し、長期金利も上昇しておりますが、東証リート指数の大幅下落が効き、両者のスプレッドは拡大しています。
さて、来週6日からの経済カレンダーですが、6月(月)米ISM非製造業景況指数[総合]-6月、7日(火)米貿易収支-5月、10日(金)三鬼商事オフィス統計など。
なお、週末に発表された米雇用統計の結果は、以下のとおりです。
米雇用統計、雇用数は予想を下回る:識者はこうみる(ロイター) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0PC1ML20150703
米労働省が2日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は22万3000人増となり、前月と比べ伸びが縮小。雇用増加数は予想の23万人に届かなかった。 求職活動を諦めた人などが増えて労働力人口が43万2000人減ったことから、失業率は5.3%と0.2ポイント低下。2008年4月以来の低水準となった。(2015.07.03 ロイター)
来週は、相場全体がギリシャ情勢の行方を待っている状況ですし、Jリートといたしましても、買う理由もなく、あるとすれば、1800台回復までの値幅を取るといったことくらいでしょうか。個人的には、いつ1800を回復してくるのかというところを考えるよりも、そもそも下げ止まっているのかというところが気になります。
ただ、現物不動産市況に何か変化がみられるとも認識しておりませんし、この先続落するとしても、特段の理由もないところでのズルズル下げといったところでしょうか。
それでは、リート投資家のみなさま、今週もおつかれさまでした。