Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週(7.17.~21)のJリート(REIT)、週末の下落。今週発表の各法人決算は好調。

週末の東証リート指数は、急落する日経平均を横目に同じく値の重い展開。前日比-27.68。

全体としては、上昇銘柄4、下落銘柄39、変わらず0となりました。個別銘柄では、主要銘柄の日本ビルファンド投資法人(8951)-1.84%。昨日分配金を大幅に上方修正したジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)でもかろうじてのプラス

東証リート指数 1719.48(前日比-27.68) 日経平均 19,435.83(前日比-597.69) TOPIX 1,573.01(前日比-50.87)

長期金利終値は0.350%に低下 3カ月半ぶりの低水準(ロイター) http://www.midreit.jp/ir/mid_ppt_18th_j.pdf

21日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(339回債、表面利率0.4%)の終値利回りが前日より0.005%低い0.350%と、約3カ月半ぶりの低水準になった。東京株が大幅下落した影響で、安全資産とされる日本国債が買われて利回りが下がった。ただ投資家の間に相場の高値警戒感が広がったことから、買いの勢いは総じて弱かった。(2015.08.21 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の週末終値は、1719.48となりました。前週末終値が1739.91でしたから、20ポイント程度の下落となりました。4週連続で1760台での膠着を続けたあとに30ポイント、20ポイントの下落ときました。

今週の最安値は、週末の本日場中につけた1717.95、最高値は、水曜場中の1766.41でした。週の半ばには再び最近の安定ラインであった1760にまで戻していたのですが、週末の本日で一気に下落となりました。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1692.58(△0.2%)→1657.63(△2%)→1646.92(△0.6%) 商業物流 2306.97(△0.2%)→2279.42(△1.1%)→2245.10(△1.5%) 住宅   2492.13(1.1%)→2476.02(△0.6%)→2429.87(△1.8%) 全体   1766.44(0%)→1739.91(△1.5%)→1719.48(△1.1%)

不動産株 1803.87(2.2%)→1850.09(2.5%)→1759.41(△4.9%

東証リート指数は、先週もっとも踏みとどまった住宅系リートが大幅下落となりました。オフィス系リートは、今週大型の主要銘柄の2つが底堅く買われていましたし、先週すでに大幅に値を落としていましたので、その分かと思われます。一方で、不動産株はオフィスの賃貸環境が改善との報道を材料に、2週連続で大幅な上昇となっておりましたが、それらをすべて吐き出しています。

Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

2015年08月21日時点 リート予想分配金利回り  3.35%→3.40%→3.46% 国債10年物最長期利回り  0.415%→0.380%→0.35% スプレッド        2.935%→3.02%→3.11%

東証リート各銘柄の下落により、平均分配金利回りは、上昇。長期金利が低下しましたので、両者のスプレッドは引き続き拡大しています。

さて、今週発表となりました主な指標等の結果をまとめておきます。

好調な米住宅着工件数、FRBの9月利上げを強く後押し(wsj http://jp.wsj.com/articles/SB12074596417245674887704581179392654582926

9月利上げめぐる見解、明確な統一欠く=FOMC議事録(wsj http://jp.wsj.com/articles/SB12074596417245674887704581180861251409934

7月の米中古住宅販売は559万戸、8年半ぶり高水準(wsj http://jp.wsj.com/articles/SB12074596417245674887704581182522988405958

米・住宅着工件数は、120.6件、米中古住宅販売は、559戸ということで、非常に好調な数字が出てきたわけですが、FOMC議事録では、世界経済への懸念を示唆したということで、9月利上げを示唆しなかったなど見方が別れるところとなりました。

最後に、今週発表された各銘柄の決算は以下のとおりです。 8月17日 産業ファンド投資法人(3249)第16期決算 http://www.iif-reit.com/upd/ir_news/pdf/1508181800311405.pdf 8月17日 ジャパンエクセレント投資法人(8987)第18期決算 http://www.excellent-reit.co.jp/site/file/tmp-MtjAc.pdf 8月18日 MCUBS MidCity投資法人(3249)第18期決算 http://www.midreit.jp/ir/mid_ppt_18th_j.pdf

8月20日 ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)中間決算 http://www.jhrth.co.jp/site/file/tmp-f3m25.pdf

中でもジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)は、今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、分配金も248円増額ということで、今後も期待のできる内容となりました。産業ファンド投資法人(3249)も同じく分配金の増が続くことが期待される内容となっておりました。

それでは、リート投資家のみなさま、今週もおつかれさまでした。