週末の東証リート指数は、日中ジリ上がりで一時1636.49まで上昇。引けにかけてFOMCをにらんでか、下落の前日比+5.79に留まる。
全体としては、上昇銘柄34、下落銘柄18、変わらず1となりました。個別銘柄では、主要銘柄の日本ビルファンド投資法人(8951)は-0.56%と下落。8万割れとなっていたサムティ・レジデンシャル投資法人(3459)に買いが入り、+6.83%とトップ上昇。
東証リート指数 1621.26(前日比+5.79) +0.36% 日経平均 18,070.21(前日比-362.06) -1.96% TOPIX 1,462.38(前日比-29.53) -1.98%
国債先物は大幅続伸、長期金利0.335%に低下(ロイター) http://jp.reuters.com/article/2015/09/18/idJPL4N11O2ES20150918
現物市場は各年限で利回りに低下圧力がかかった。中長期ゾーンには国内銀行勢の需要、超長期ゾーンには最終投資家のニーズが観測されていた。日銀が通告した国債買い入れオペで残存3年超5年以下の結果が強めとなったことを確認すると、需給がさらに引き締まった。イールドカーブはフラット化の形状。10年最長期国債利回り(長期金利)は同2.5bp低下の0.335%と4月30日以来の低水準を付けた。(2015.09.18 ロイター)
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さて、東証リート指数の週末終値は、1621.26となりました。前週末終値が1573.41でしたから、50ポイント弱の大幅反発となりました。
今週の最安値は、週初場中の1569.52、最高値は、週末本日の場中に記録した1636.49でした。水曜日に40ポイント弱の上昇となり、中2週間ぶりの1600台を回復しています。
以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
オフィス 1519.98(△5.1%)→1545.65(1.6%)→1590.35(2.8%) 商業物流 1970.40(△6.7%)→2003.06(1.6%)→2060.16(2.8%) 住宅 2188.28(△4.6%)→2193.06(0.2%)→2278.88(3.9%) 全体 1551.11(△5.6%)→1573.41(1.4%)→1621.26(3.0%)
不動産株 1541.66(△8.0%)→1599.64(3.7%)→1549.55(△3.1%)
東証リート指数は、3.0%の戻りとなりました。中でも住宅系リートの上昇幅が大きかったわけですが、先週の戻りが鈍かった分の1周遅れとも言えます。一方で、不動産株は逆に3%程度の下落となっています。
次に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
2015年09月18日時点 リート予想分配金利回り 3.86%→3.81%→3.70% 国債10年物最長期利回り 0.368%→0.35%→0.335% スプレッド 3.492%→3.46%→3.365%
東証リート各銘柄の上昇により、平均分配金利回りが低下しました。長期金利もわずかに低下しましたが、トータルでは両者のスプレッドは縮小しています。
さて、今週発表となりました主な指標等の結果をまとめておきます。
首都圏新築マンション発売、8月23.7%増 2カ月連続プラス(日経新聞) http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ14IDC_U5A910C1TI1000/
8月の米住宅着工、前月比3%減 市場予想下回る(日経新聞) http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM17H6A_X10C15A9FF2000/
次に、9月15日(火)日銀会合の結果は、現状維持でした。
日銀、金融政策の現状維持を決定(日経新聞) http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL15HEC_V10C15A9000000/
日銀は14~15日に開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を賛成8反対1の賛成多数で決めた。マネタリーベース(資金供給量)を年80兆円に相当するペースで増やす金融市場調節を続ける。反対したのは木内登英審議委員の1人。(2015.09.15 日経新聞)
そして、今週のクライマックスはFOMCでしたが、ご存知のとおり利上げを見送りました。 FOMC、世界経済懸念で利上げ見送り 年内実施の可能性は残す(ロイター) http://jp.reuters.com/article/2015/09/17/fomc-decision-idJPKCN0RH2J220150917
米連邦準備理事会(FRB)は17日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、世界経済をめぐる懸念や金融市場の動揺、米国で低迷するインフレを理由に、金利据え置きを決めた。だが年内利上げの可能性は残した。 イエレン議長は会見で、米経済はおそらく利上げを正当化するほど良いとし、「今後もこうした状況が続くと見込む」と指摘。だが「海外情勢をめぐる不透明性の増大を踏まえ、FOMCは待つことが適切と判断した」と説明した。その上で「米国と諸外国の経済・金融上の関わりの深さを踏まえると、海外情勢を注視する必要がある」とし、海外の動向が事実上、FRBの手足を縛ったとの考えを示した。(2015.09.18 ロイター)
上記の発表を受けての米国株式は、NYダウが前日比-290.16の16,384.58など下落して引け、米国10年債は2.134の前日比変わらずとなっています。
それでは、リート投資家のみなさま、今週もおつかれさまでした。