この記事では、東証からリリースされております「投資部門別 不動産投資信託証券売買状況」の2016年11月分を取り上げたいと思います。
投資部門別 不動産投資信託証券売買状況(東証) http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/investor-type/nlsgeu0000022vwz-att/reit_m1611.pdf
11月の状況ですが、海外投資家が約158億円と売り越しています。海外勢は、10月にも400億円という大幅な売りをしていますが、11月も引き続き売り越してきました。海外投資家のこの売り越しは、最近のJリート相場の弱さの一因になっているものと思われます。彼らは、今年年当初にずいぶんと買い越しているわけですが、また年末に向かうところで売り越しが続いています。
一方で、本邦個人投資家が約123億円の売り越し、投資信託が約147億円、銀行が約194億円と買い越しています。様子見モードだった、投資信託と銀行が値ごろ感からか、買い越しに転じています。
海外投資家の動向としては、米長期金利の動きを見ながら、日本国債と日銀の様子も要チェックということではないでしょうか。その意味では、明日予定されている日銀会合の黒田総裁定例会見でどのようなことを言い、市場がどのように反応するかということは、見ておきたいところでしょう。
J-REIT価格低迷要因と今後の見通し/アイビー総研 関 大介(japan-reit) http://www.japan-reit.com/column/2016/1231
J-REIT価格反発のための条件とは/アイビー総研 関 大介(japan-reit) http://www.japan-reit.com/column/2016/1232