本日の東証リート指数は、日中かけてのやや上がりで一時1900台をつけましたが、引け際には最近の定位置に戻し、前日比-4.36。
全体としては、上昇銘柄18、下落銘柄33、変わらず2となりました。個別銘柄では、主要銘柄の日本ビルファンド投資法人(8951)は-1.02%と比較的大き目の売り。アドバンス・レジデンス投資法人(3269)の-1.09%など0~1%台の下落銘柄が散見されています。
東証リート指数 1894.57(前日比-6.46) -0.23% 日経平均 15,928.79(前日比+177.66) +1.13% TOPIX 1,299.35(前日比+19.56) +1.53%
国債先物は小幅続伸、長期金利-0.090%に低下(ロイター) http://jp.reuters.com/article/idJPL3N17E23S
現物債も盛り上がりを欠くゾーンが目立った。長期ゾーンへの投資が細る中、中期ゾーンも小口売りに押された。超長期ゾーンは30年債入札を14日に控えているが、需給の引き締まりが意識されて強含み。中国国家統計局が発表した3月の中国消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.3%上昇で上昇率は2月と同じだった。市場は材料視しなかった。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp低下のマイナス0.090%。(2016.04.12 ロイター)
。(2016.4.11 産経ニュース)
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本日は、東証からリリースされております「投資部門別 不動産投資信託証券売買状況」の2016年3月分を取り上げたいと思います。
投資部門別 不動産投資信託証券売買状況(東証) http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/investor-type/nlsgeu000001lja3-att/reit_m1603.pdf
3月の状況ですが、海外投資家が約832億円と大幅な買い越しです。2月に2007年2月以来の買い越し額となる1,167億円を記録していましたが、3月も引き続き買い越してきました。3月はもうそんなには買い越してこないのではという見方がありましたが、思ったよりも買い越してきたなと感じられる方も多いのではないでしょうか。
一方で、本邦個人投資家が約451億円、投資信託が約484億円、銀行が約121億円と売り越しています。
この間の東証リート指数は、3月1日の1891.24から同月末日の1896.40とあまり上昇していません。海外投資家としても、2月に買った分は利が乗っていますので、売りやすいかと思いますが、3月に思ったよりも買った分については、ちょっと売り時を待とうかという気持ちにもなりやすいのではないでしょうか。また、一方では、世界情勢など何か売らざるを得ない状況となった場合には、より見切りをつけやすくなることもあり得ます。
今月が終わりに近づくにつれて、今年もまたいわゆるsell in mayと言われる時期も視野に入ってくるということもありますので、ちょっと慎重にならざるを得ないところかと思っています。