Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

海外リート(REIT)市場、全般好調上げにより、各ファンドともに基準価格が大幅上昇(29.11.10)

本日は、DIAMが提供している各国リートS&P指数をもとにしたレポートをご紹介します。海外リートの投資信託保有されている方は、毎週このレポートを参照することで、海外市場の流れを把握しておくべきではと思います。

また、Jリートの投資家の方も世界のリート市場におけるJリートの位置も確認いただけましたらと思います。

海外リート市場

lgi01a201309241900リート・ウィークリーレポート(DIAM)2017年11月14日

以下は、リート指数暴落率とカッコ内で、為替暴落率を示しています。この2つは、海外リートの投資信託の状況を左右する重要な値です。例えば、指数が上昇しても、為替が円高進行ですと、基準価格がマイナスになることがあります(為替ヘッジ無の場合)。

リート指数暴落率(対円為替暴落率) 日本 -1.6% 米国 +2.2%(-0.5%) カナダ +1.6%(+0.2%) 欧州 +0.2%(-0.0%) 英国 -1.5%(+0.4%) 豪州 +4.2%(-0.3%) シンガポール +0.0%(-0.2%) 香港 +4.3%(-0.4%) ※暴落率は、先々週末と11月10日時点の値を基に算出し小数点第2位を四捨五入して表示

米国リート市場は、2%超の上昇となっています。小売り系リートの大型買収の情報が市場を活気づかせた格好とのことですが、金利の上昇も一服で追い風となっています。

その他海外市場もJリート、英国リートをのぞいて、上昇しています。英国リートは、先週2%超の上昇となった反動もありますが、Jリートは、我が道を行く下落が続いています。

NY債券、長期債上昇 10年債利回り2.37%、卸売物価堅調で中短期債には売り(日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXLASH7IAA06_R21C17A0000000/

14日のニューヨーク債券市場で長期債相場は上昇した。長期金利の指標となる表面利率2.250%の10年物国債利回りは、前日比0.03%低い(価格は高い)2.37%とこの日の最低で取引を終えた。米株式相場が午前中に大きく下げ、中国のさえない経済指標を受けて原油先物相場も下落した。投資家が運用リスクを避ける動きが強まり、相対的に安全資産とされる米国債市場に資金が流入した。(291115 日本経済新聞

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海外リート型投資信託

次に、純資産トップ3の海外リート型投資信託における11月2日から11月10日かけての基準価格の推移です。

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) 4,047→4,122 新光 US-REIT オープン(愛称:ゼウス) 2,960→2,992 ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型) 2,489→2,500

米国リートの上昇により、各ファンドともに軒並み基準価格が大きめ上昇となっています。

以下は、そのほかの気になる分野別の海外リートファンドの値動きです。

【非毎月分配型】 フィデリティ・USリート(資産成長)D(H無) 16,656→16,966

【地域限定】 アジア好利回りリート・ファンド 7,980→8,121 DIAM オーストラリアリートオープン 9,770→10,004

ETFiシェアーズ 米国リート・不動産株ETF 9,184→9,350

こちらも各ファンドともに基準価格が大幅上昇となっていますね

以下は、定例情報です。リートファンドからは、引き続き、資金流出が続いているようです。

10月BRICs株・定期分配型・REITファンド=リッパー(ロイター)

10月末REITファンド 純資産残高 10.6兆円 前月比(%) -3.0 資金純流出入額 -1368.78億円

最近、Jリートでは、自己投資口買いのリリースがたて続きましたが、米国リートでも増えているようです。

自社株買いが増加する米国リート市場(米国)《アセットマネジメントone》

 米国リート市場では投資口の取得および消却、すなわち一般企業でいえば自社株買いの動きも目立ってきました。自社株買いは、余剰資金で株式を買い入れることにより、一株あたりの利益を押し上げることなどを主な目的として行われますが、リートの場合は「税優遇を与える代わりに内部留保は認めない」のが原則であるため、投資口の取得・消却を行っても実施規模としては大きなものにはなりにくく、分配金の押上げ効果も限定的であることがほとんどです。(291031 アセットマネジメントone)