Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

海外リート(REIT)市場、欧州リート等が上昇もテロの影響で上げ幅限定に。(29.8.22)

本日は、DIAMが提供している各国リートS&P指数をもとにしたレポートをご紹介します。海外リートの投資信託保有されている方は、毎週このレポートを参照することで、海外市場の流れを把握しておくべきではと思います。

また、Jリートの投資家の方も世界のリート市場におけるJリートの位置も確認いただけましたらと思います。

海外リート市場

lgi01a201309241900リート・ウィークリーレポート(DIAM)2017年8月22日

以下は、リート指数暴落率とカッコ内で、為替暴落率を示しています。この2つは、海外リートの投資信託の状況を左右する重要な値です。例えば、指数が上昇しても、為替が円高進行ですと、基準価格がマイナスになることがあります(為替ヘッジ無の場合)。

リート指数暴落率(対円為替暴落率) 日本 +1.0% 米国 -0.0%(-0.0%) カナダ +1.5%(+0.7%) 欧州 +1.4%(-0.5%) 英国 +0.8%(-1.2%) 豪州 +2.3%(+0.4%) シンガポール +0.6%(+0.4%) 香港 +0.8%(-1.0%) ※暴落率は、先々週末と8月18日時点の値を基に算出し小数点第2位を四捨五入して表示

米国リートは、変わりなしとなりましたが、欧州、英国市場ともに上昇しています。ただ、バルセロナで発生したテロ事件が水を差した格好で、上昇幅は限定的となりました。

米国国債市場は、10年債利回りが久々の低水準となっていましたが、足元では、株式相場が大幅上昇したことにより、国債が売られたということがありましたものの、依然として低水準を維持しています。

NY債券、反落 10年債利回り2.21% 米株大幅高、持ち高調整も(日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGXLASH7IAA06_T20C17A8000000/

22日のニューヨーク債券相場は反落した。長期金利の指標である表面利率2.250%の10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は安い)2.21%で終えた。米株式相場が大幅上昇したのを受け市場心理が好転し、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方が広がった。値動きが小さく、安全資産とされる米国債に売りが出た。(290823 日本経済新聞

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海外リート型投資信託

次に、純資産トップ3の海外リート型投資信託における8月11日から8月18日かけての基準価格の推移です。

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) 4,113→4,014 新光 US-REIT オープン(愛称:ゼウス) 2,938→2,914 ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型) 2,512→2,489

各ファンドとも緩やかな下落となっていますが、フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)の下落幅が大きいのは、分配金の支払があったためです。

以下は、そのほかの気になる分野別の海外リートファンドの値動きです。

【非毎月分配型】 フィデリティ・USリート(資産成長)D(H無) 16,066→15,948

【地域限定】 アジア好利回りリート・ファンド 7,995→7,864 DIAM オーストラリアリートオープン 9,631→9,786

ETFiシェアーズ 米国リート・不動産株ETF 8,746→8,667

アジア好利回りリート・ファンドは、下落していますが、分配金の支払いがあったためです。また、オーストラリアリートオープンは、豪州リートが上げていましたので、大幅上昇となりました。

以下は、定例情報です。リートファンドからは、引き続き、資金流出が続いているようです。

7月BRICs株・定期分配型・REITファンド=リッパー(ロイター)

7月末REITファンド 純資産残高 11.44兆円 前月比(%) -1.4 資金純流出入額 -402.62億円

以下、各社より海外リートに関するレポートが出ています。

⽶国REIT個別銘柄の決算状況(アセットマネジメントOne)

アジアリート市場の見通し(岡三アセットマネジメント)