Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

海外リート(REIT)市場、欧米国債高でリート市場も復調傾向。足元では、Jリートも反応。(29.7.14)

本日は、DIAMが提供している各国リートS&P指数をもとにしたレポートをご紹介します。海外リートの投資信託保有されている方は、毎週このレポートを参照することで、海外市場の流れを把握しておくべきではと思います。

また、Jリートの投資家の方も世界のリート市場におけるJリートの位置も確認いただけましたらと思います。

海外リート市場

lgi01a201309241900リート・ウィークリーレポート(DIAM)2017年7月19日

以下は、リート指数暴落率とカッコ内で、為替暴落率を示しています。この2つは、海外リートの投資信託の状況を左右する重要な値です。例えば、指数が上昇しても、為替が円高進行ですと、基準価格がマイナスになることがあります(為替ヘッジ無の場合)。

リート指数暴落率(対円為替暴落率) 日本 -2.5% 米国 +1.2%(-1.2%) カナダ -1.1%(+0.6%) 欧州 +1.8%(-0.7%) 英国 +1.3%(+0.4%) 豪州 -0.7%(+1.7%) シンガポール +0.4%(-0.4%) 香港 +2.9%(-1.2%) ※暴落率は、先々週末と7月14日時点の値を基に算出し小数点第2位を四捨五入して表示

日本では、Jリートが1650ポイントを割り込んだ以降、下値を探る局面となっておりますが、国債安の影響もあり、調整局面が継続していた米国など他国の各市場は、反転しています。すべてが国債の長期利回りで説明されるわけではありませんが、リート市場が反転上昇している間、国債の長期利回りが低下傾向にありましたね。

一時2.375%まで上昇していた利回りが以下の記事のとおり、2.26%にまで低下してきました。欧州国債も同様に低下しており、昨日は日本国債も0.070%となりました。こうした影響も受けて、本日7/19の東証リート指数は久々の右肩上がり相場となっています。

そもそも日本国債の長期利回り自体がそんなに大きく動くものではなくなっていますので、欧米国債を見て間接的に材料にするといったことになっていそうですが、やはり一つの材料として、国債の世界市場はいつも横目に意識しておいた方がよさそうです。

NY債券、長期債3日続伸 10年債利回り2.26%、米政策期待が後退(日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGXLASH7IAA06_X00C17A7000000/

18日のニューヨーク債券市場では長期債相場が3日続伸した。長期金利の指標である表面利率2.375%の10年物国債利回りは、前日比0.05%低い(価格は高い)2.26%で取引を終えた。医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の成立の見通しが立たなくなり、税制改革やインフラ投資など景気刺激策の協議が遅れる可能性が意識された。(290719 日本経済新聞

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海外リート型投資信託

次に、純資産トップ3の海外リート型投資信託における7月7日から7月14日かけての基準価格の推移です。

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) 4,204→4,242 新光 US-REIT オープン(愛称:ゼウス) 3,016→3,050 ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型) 2,550→2,571

欧米リートが上昇しておりますので、基準価格が上がっています。一方で、ドルに対する円が上昇しましたので、上昇幅はその分限定されたのではないでしょうか。

以下は、そのほかの気になる分野別の海外リートファンドの値動きです。

【非毎月分配型】 フィデリティ・USリート(資産成長)D(H無) 16,149→16,301

【地域限定】 アジア好利回りリート・ファンド 7,968→7,864 DIAM オーストラリアリートオープン 9,540→9,549

ETFiシェアーズ 米国リート・不動産株ETF 8,922→9,067

海外リート型の投資信託からの資金流出が8カ月連続となったようです。

投信市場、資金流入が減速 金融庁の新原則見極めも (日本経済新聞https://style.nikkei.com/article/DGXLASFL19HPZ_Z10C17A5000001?channel=DF280120

6月BRICs株・定期分配型・REITファンド=リッパー

6月末REITファンド 純資産残高(兆円 前月比(%) 資金純流出額(億円))11.6 -