Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

海外リート(REIT)市場、依然と低位安定している米国債を背景に堅調傾向(29.6.23)。

本日は、DIAMが提供している各国リートS&P指数をもとにしたレポートをご紹介します。海外リートの投資信託保有されている方は、毎週このレポートを参照することで、海外市場の流れを把握しておくべきではと思います。

また、Jリートの投資家の方も世界のリート市場におけるJリートの位置も確認いただけましたらと思います。

海外リート市場

lgi01a201309241900リート・ウィークリーレポート(DIAM)2017年6月27日

以下は、リート指数暴落率とカッコ内で、為替暴落率を示しています。この2つは、海外リートの投資信託の状況を左右する重要な値です。例えば、指数が上昇しても、為替が円高進行ですと、基準価格がマイナスになることがあります(為替ヘッジ無の場合)。

リート指数暴落率(対円為替暴落率) 日本 -0.8% 米国 +0%(+0.4%) カナダ +0.4%(-0.1%) 欧州 -0.1%(+0.3%) 英国 -1.6%(-0.1%) 豪州 -4.0%(-0.3%) シンガポール +0.3%(+0%) 香港 -1.2%(+0.4%) ※暴落率は、先々週末と6月23日時点の値を基に算出し小数点第2位を四捨五入して表示

米国リートは、変わらずとなってます。13,14日のFOMCにおいて、政策金利の誘導目標が1.00-1.25%に引き上げられました以降から足元でもいまだ上昇基調となっています。

そのほか、続伸続きであった香港リートは、引き続き一服。豪州リートは、大幅反落した反動の後、いったん大きく戻し、さらに反落ということで、出入りの激しい相場です。

NY債券、長期債反落 10年債利回り2.20%、欧州債の下げで売り(日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGXLASH7IAA06_Y7A620C1000000/

27日のニューヨーク債券市場で長期債相場は反落した。長期金利の指標となる表面利率2.375%の10年物国債利回りは前日比0.07%高い(価格は安い)2.20%で終えた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が金融緩和策の縮小に前向きな姿勢を示したとの受け止めから欧州の債券相場が大きく下落。米国債にも売りが及んだ。(290628 日本経済新聞

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海外リート型投資信託

次に、純資産トップ3の海外リート型投資信託における6月16日から6月23日かけての基準価格の推移です。

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) 4,261→4,241 新光 US-REIT オープン(愛称:ゼウス) 3,109→30→99 ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型) 2,636→2,611

米国リートが変わらずということで、各ファンドとも基準価格微減程度でした。

以下は、そのほかの気になる分野別の海外リートファンドの値動きです。

【非毎月分配型】 フィデリティ・USリート(資産成長)D(H無) 16,377→16,301

【地域限定】 アジア好利回りリート・ファンド 7,979→7,922 DIAM オーストラリアリートオープン 10,114→9,708

ETFiシェアーズ 米国リート・不動産株ETF 9,016→9,046

豪州リートの出入りの激しさを受けて、DIAM オーストラリアリートオープンの基準価格も大きめに動いていますね。

海外リート型の投資信託からの資金流出が6カ月連続となったようです。投資信託市場全体への資金流入も減速し、こちらは10カ月連続となったということですから、海外リート型だけの問題ではなさそうです。

投信市場、資金流入が減速 金融庁の新原則見極めも (日本経済新聞https://style.nikkei.com/article/DGXLASFL19HPZ_Z10C17A5000001?channel=DF280120

5月BRICs株・定期分配型・REITファンド=リッパー

5月末REITファンド 純資産残高(億円) 前月比(%) 資金純流出額(億円)117510.95 -2.1 -166.54

投信、4カ月ぶり資金流出超 高値警戒で国内株解約(日本経済新聞http://style.nikkei.com/article/DGXMZO17754810W7A610C1PPD000?channel=DF280120166591

不動産投資信託REIT)が運用対象の投信からも資金流出が続いている。5月は海外REIT型が7カ月連続、国内REIT型は2カ月連続の資金流出超となった。米金利上昇への懸念によるREIT市況の低迷などが背景。国内ではREIT保有するオフィスの賃料の伸び悩みも警戒されている。(290624 日本経済新聞

なお、米国債の利回りが安定していることで、上昇基調を保っている米国リートですが、引き続きこの米国債の動きには留意が必要と思われます。

ドル高にならないのは長期金利が原因!利上げでも米国債が買われる理由は?(ダイアモンドzai) http://zai.diamond.jp/articles/-/225522

米ドル高が進まないのはなぜ?(中略)その1番の理由は米国の長期金利です。本日、6月22日(木)現在、米国の10年物国債の利回りは2.15%程度で推移しています。(中略)現在は年初来の最低水準にまで低下してきています。(290622 ダイアモンドzai)