Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

海外リート(REIT)市場、長期国債利回り上昇で米国リートは大幅下落。各ファンド基準価格は維持。(29.9.26)

本日は、DIAMが提供している各国リートS&P指数をもとにしたレポートをご紹介します。海外リートの投資信託保有されている方は、毎週このレポートを参照することで、海外市場の流れを把握しておくべきではと思います。

また、Jリートの投資家の方も世界のリート市場におけるJリートの位置も確認いただけましたらと思います。

海外リート市場

lgi01a201309241900リート・ウィークリーレポート(DIAM)2017年9月26日

以下は、リート指数暴落率とカッコ内で、為替暴落率を示しています。この2つは、海外リートの投資信託の状況を左右する重要な値です。例えば、指数が上昇しても、為替が円高進行ですと、基準価格がマイナスになることがあります(為替ヘッジ無の場合)。

リート指数暴落率(対円為替暴落率) 日本 -0.8% 米国 -2.3%(+1.0%) カナダ +0.0%(-0.1%) 欧州 -0.9%(+1.1%) 英国 -0.2%(+0.4%) 豪州 -1.9%(+0.5%) シンガポール -0.9%(+1.0%) 香港 -1.8%(+1.2%) ※暴落率は、先々週末と9月22日時点の値を基に算出し小数点第2位を四捨五入して表示

米国リート市場は大幅な下落となりました。このところ、緩やかな上昇が続いていた米国リートでしたが、20日にFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利見通しが発表され、年内の追加利上げの見通しが維持され、長期国債が売られたことが影響したと言われています。

その後も、好調な指標が公表されると、利上げ方向にプラスということで、債権が売られるといった傾向がみられています。

NY債券、長期債下落 10年債利回り2.33% 指標改善で売り優勢(日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXLASH7IAA06_Q7A930C1000000/

9月29日のニューヨーク債券市場で長期債相場は下落した。長期金利の指標である表面利率2.250%の10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は安い)2.33%で終えた。米景気指標の改善で、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに動きやすくなるとの見方が強まった。。(290930 日本経済新聞

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海外リート型投資信託

次に、純資産トップ3の海外リート型投資信託における9月15日から9月22日かけての基準価格の推移です。

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) 4,063→4,075 新光 US-REIT オープン(愛称:ゼウス) 2,956→2,961 ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型) 2,517→2,522

米国リートは下落していますが、為替面の風はまだ吹いています。

以下は、そのほかの気になる分野別の海外リートファンドの値動きです。

【非毎月分配型】 フィデリティ・USリート(資産成長)D(H無) 16,430→16,480

【地域限定】 アジア好利回りリート・ファンド 7,851→7,864 DIAM オーストラリアリートオープン 9,828→9,599

ETFiシェアーズ 米国リート・不動産株ETF 9,034→8,991

DIAM オーストラリアリートオープンは、分配金の支払いもあり大幅下落となりました

以下は、定例情報です。リートファンドからは、引き続き、資金流出が続いているようです。

8月BRICs株・定期分配型・REITファンド=リッパー(ロイター)

8月末REITファンド 純資産残高 11.14兆円 前月比(%) -2.6 資金純流出入額 -649.63億円