今週のリート市場の相場を振り返っていきたいと思います。東証リート指数の週末終値は1845.75となりました。前週末終値が1838.26でしたから、7ポイント程度の2週続伸となりました。
今週の最安値は、週初場中の1825.32、最高値は、週末の本日の終値である1845.75でしたため、週ベースでの高値引けということになります。
以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
オフィス 1829.46()→1829.41(0%)→1843.70(0.7%) 商業物流 2301.38()→2292.59(△0.3%)→2301.36(0.3%) 住宅 2574.42()→2589.24(0.5%)→2581.49(△0.3%) 全体 1838.05()→1837.01(0%)→1845.75(0.4%)
不動産株 1448.01()→1414.84(△2.3%)→1412.03(0.1%) 日経平均 19287.28()→19137.91(△0.7%)→19467.40(1.7%)
東証リート指数の種別ごとでは、2週連続で小幅の動きが続いています。種別では、若干ですがオフィス系が強めに推移しています。日経平均は、週終値ベースで1.7%超の上昇となりましたが、不動産株は、先週2.3%超の下げを記録し、今週も置いてけぼりとなっています。不動産大手3社がそろって最高益という報道もありましたが、ここ1年は絶好調という業績となった結果、逆に今後の先行きが不安になってしまったということでしょうか。
1月24日(火)米12月中古住宅販売件数 549万戸、前月比2.8%減少←市場予想を下回る (日本)中古マンション価格12月度 東京23区は前月比+0.9%の5,328万円と上昇率拡大 http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/c20170124.pdf 25日(水)米11月住宅価格指数 前月比0.5%上昇、前年同月比6.1%上昇←市場予想をやや上回る 10月の(日本)全国不動産価格指数 前年同月比+3.6%の107.4 26日(木)米12月新築住宅販売件数 前月比10.4減の53万6千戸←市場予想を大幅に下回る
来週の主なスケジュール
31日(火)日銀金融政策決定会合終了、11月ケース・シラー米住宅価格指数 2月1日(水)米1月ADP雇用統計(前月比)、FOMC終了、3日(金)米雇用統計
阪急リート投資法人(8977) 第23期決算発表 大江戸温泉リート投資法人(3472) 第1期決算発表
長期金利 次に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。Jリートの上昇による利回りの低下があり、両者のスプレッドは縮小しています。
2017年1月28日時点 リート予想分配金利回り 3.57% 国債10年物最長期利回り 0.075% スプレッド 3.495% ※リート予想分配金利回りは、japan-reitより
続いて、DIAMが提供している各国リートS&P指数をもとにしたレポートをご紹介します。毎週このレポートを参照することで、世界のリートの中のJリートを位置を確認していただくと良いかと思います。
リート・ウィークリーレポート(DIAM)2017年1月24日
以下は、2017年1月20日時点における、週間暴落率であります。
日本 -0.1% 米国 +0.6% カナダ +0.5% 欧州 -2.8% 英国 -3.0% 豪州 -2.0% シンガポール -0.0% 香港 -0.8% ※原則先々週末(営業日ベース)の値を基に算出し小数点第3位を四捨五入して表示。
それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。