週が明けてしまいましたが、先週末に1645.28まで値を落とした東証リート指数でしたが、本日寄り付きからギアチェンジが入ったように上昇。後場にかけては、一段高で前日比+53.39。日経平均の300高を横目に、急激な下落に対する反発です。
全体としては、上昇銘柄52、下落銘柄0、変わらず0となりました。個別銘柄を見る意味がない日ではありますが、主要銘柄は日本ビルファンド投資法人(8951)が+3.91%。サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)は+2.69%。
東証リート指数 1698.67(前日比+53.39) 日経平均 20,089.77(前日比+309.94) TOPIX 1,613.51(前日比+29.96)
国債先物が反落で引け、長期金利0.440%に上昇(ロイター) http://jp.reuters.com/article/jptokyomarket/idJPL4N0ZT2E820150713
現物市場は投資家の動意が鈍く閑散。10年最長期国債利回り(長期金利)は一時1.5bp高い0.445%に上昇したが、その後0.440%で推移。(2015.07.13 ロイター)
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さて、週が明けてしまいましたが、遅ればせながら先週(7.6~7.10)の東証リート指数を振り返ります。
東証リート指数の週末終値は、1645.28となりました。前週末終値が1758.84でしたから、110ポイント超の暴落相場となりました。
今週の最安値は、木曜の場中につけた1623.02、最高値は、週初場中の1745.48でした。昨年の10月末頃ぶりの安値となっています。
以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
オフィス 1756.94(0.2%)→1680.13(△4.3%)→1572.65(△6.3%) 商業物流 2350.39(0.2%)→2264.19(△3.6%)→2133.03(△5.7%) 住宅 2642.95(2.6%)→2586.43(△2.1%)→2376.94(△8.0%) 全体 1827.11(0.6%)→1758.84(△3.7%)→1645.28(△6.4%)
不動産株 1763.23(1.1%)→1734.75(△1.6%)→1682.33(△3.0%)
東証リート指数は、2週間で1割以上の値を下げています。住宅系リートは、その前の週が2%の下落で済んでおりましたから、その分も加算されて8%の大幅下落です。この点からも種別によらず一律持ち高を減らしてきていることがわかります
Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
2015年07月10日時点 リート予想分配金利回り 3.20%→3.34%→3.48% 国債10年物最長期利回り 0.47%→0.48%→0.44% スプレッド 2.73%→2.86%→3.04%
東証リート指数が大幅下落したことにより利回りが下落し、長期金利も下落となりましたが、東証リート指数の大幅下落が効き、両者のスプレッドは拡大しています。
REIT指数、7日続落 追加緩和前の水準下回る(日経新聞) http://pr.nikkei.com/guide/add/index.html?n_cid=DSPRM825
上場の不動産投資信託(REIT)全体の値動きを示す東証REIT指数が10日に7日続落し、昨秋の日銀の追加緩和前の水準を下回った。(2015.07.10 日経新聞)
10日の朝刊記事にもありましたとおりですが、銀行の買いが止まったとの内容がありました。とはいいましても、週あたり110ポイントを超える下落というのは、日経平均の暴落とも相まってというところもありましたが、なかなかに予想外の下落幅だったのではないでしょうか。
足元では、ギリシャ問題の進展が一定みられるということで、FTSE EPRA/NAREIT Developed Europe Indexも1%超の上昇となっています。どこまで戻るかといったところですが、すでに週初13日で半戻しとなっておりますし、今回の戻りは、再びなんらかのマイナス要因でもあれば、容易に崩れやすいレンジとなることをしばらくは念頭に置いておくべきではないでしょうか。
それでは、リート投資家のみなさま、今週もおつかれさまでした。