Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、長期金利が0.4%台に突入で、4週続落。

週末の東証リート指数は、寄り付きから上昇で前日に引き続き1850を超えてきましたが、後場になって売りが優勢となり、上げ幅限定の前日比+8.79。

全体としては、上昇銘柄29、下落銘柄11、変わらず1となりました。個別銘柄では、主要銘柄の日本ビルファンド投資法人(8951)が前日比変わらず、積水ハウス・SI レジデンシャル投資法人(8973)+2.53%など中堅住宅系リートが堅調。

東証リート指数 1841.18(前日比+8.79) 日経平均 19,379.19(前日比+87.20) TOPIX 1,587.76(前日比+13.12)

長期金利、0・410%に低下(産経ニュース) http://www.sankei.com/economy/news/150508/ecn1505080030-n1.html

 8日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(338回債、表面利率0・4%)の終値利回りが前日比0・020%低い0・410%だった。 急落していた欧米の国債価格がひとまず下げ止まったのに加え、物価連動国債の入札が波乱無く終わったことへの安心感から国債が買われ、利回りは下がった。(2015.5.8 産経ニュース)

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※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の今週末終値は、1841.18となりました。先週末終値が1858.50でしたから、17ポイント程度の下落となりました。今週は、ゴールデンウイーク明けの2日のみの市場でしたが、これで4週続落です。

今週の最安値は、木曜日場中につけた1827.76、最高値は、週末場中の1852.77でした。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1830.58(△0.6%)→1788.63(△2.2%)→1766.67(△1.2%) 商業物流 2473.05(△0.1%)→2435.61(△1.5%)→2417.11(△0.7%) 住宅   2608.21(△0.8%)→2567.51(△1.5%)→2554.56(△0.5%) 全体   1894.05(△0.4%)→1858.50(△1.8%)→1841.18(△0.9%)

不動産株 1802.22(△1.6%)→1757.38(△2.4%)→1750.47(△0.3%)

東証リート指数は、上記のとおりですが、4週連続の下落となりました。

Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

2015年5月8日時点 リート予想分配金利回り  3.07%→3.14%→3.17% 国債10年物最長期利回り  0.285%→0.36%→0.41% スプレッド        2.785%→2.78%→2.76%

東証リート指数の下落により利回りが上昇しましたが、長期金利も引き続き上昇しましたので、両者のスプレッドは縮小しています。長期金利は、今週一気に0.4%台に突入しましたが、東証リート指数への影響は意外と限定的であったのではないでしょうか。

米国株は大幅続伸、米雇用統計を好感(ロイター) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0NT2EU20150508

8日の米国株式市場は大幅続伸で取引を終えた。朝方発表された4月の米雇用統計が経済に勢いが戻りつつあることを示唆し、市場心理が好転した。雇用統計は米国の早期利上げ観測が強まるほどの強い内容ではなかったため、超低金利が当面続くとの見方も広がり、相場の押し上げ要因となった。(2015.05.09 ロイター)

先週末のビックイベントである米雇用統計ですが、3月の結果がとても弱かったということで、このまま米国経済の腰折れかとの懸念が生じていたわけでありまして、その意味でも、今回の雇用統計には、相当注目が集まっておりました。結果は、前月から22万3000人増えたということで、20万人とした予想を上回る結果となっています。

これを受けて、続落傾向にあった米国リートも久々反発。先週末のDow Jones U.S. Select REIT Indexは、1.57%で引けています。

緩やかに戻りを試す、日銀買い入れや押し目買いに期待=来週の円債市場(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0XZ4YM20150508

来週の円債市場は、下値固めの展開が予想されている。ドイツ国債の急落がグローバルな国債売りの起点となっただが、欧州中央銀行(ECB)の国債買い入れ姿勢に変わりはないとみられ、市場は徐々に落ち着きを取り戻すとの見方が出ている。12日に10年債、14日に30年債と続く国債入札を控えて上値は限られそうだが、日銀買い入れや投資家の押し目買いへの期待が根強いことから、相場急落後の戻りを緩やかに試すことになりそうだ。10年最長期国債利回り予想レンジは0.450%─0.380%。(2015.05.08 ロイター)

上記の記事のとおりですが、今週は12日に10年債、14日に30年債と入札がありますが、このあたりの無事通過を確認しながら、徐々に戻していく相場になるものと思われます。

最後に今週の関係するイベントなどですが、13日(水)国際収支[貿易収支]-3月、景気ウォッチャー調査[現状判断DI]-4月、15日(金)オフィス統計(三鬼商事)などがあります。

今週末には、三鬼商事のオフィス統計が発表される予定です。

それでは、リート投資家のみなさま、今週もおつかれさまでした。