Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週(19~22日)のJリート(REIT)、大型ホテル物件の取得と大型オフィスの売却が話題に。

今週29年9月19日から9月22日にかけてのリート市場の相場を振り返っていきたいと思います。

今週のJリートreit

東証リート指数の週末終値1658.54となりました。前週末終値が1671.44でしたから、10ポイント超の下落となりました。先週のわずかな反発で4週続落を免れていましたが、再びの下落となっています。

今週の最安値は、週末場中の1656.96、最高値は、水曜場中の1677.98でした。祝日連休明けの2日間で続伸となっていましたが、週末を迎えて1650台に転落となりました。

s512_f_business_28_0 今週の主なニュース 今週は、以下のとおり、日米不動産関連の指標がでています。 19日(火)米8月住宅着工件数、20日(水)米8月中古住宅販売件数、21日(木)米7月住宅価格指数、日銀金融政策決定会合結果

19日(火)米住宅着工2カ月連続マイナス、ハリケーンの影響見通しに影(ロイター) https://jp.reuters.com/article/us-housing-start-aug-idJPKCN1BU1X2?il=0

米商務省が19日発表した8月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.8%減の118万戸だった。2カ月連続で落ち込んだ。一戸建て住宅が回復した一方で、集合住宅の低迷が続き、全体水準を押し下げた。市場予想は117万5000戸だった。7月の住宅着工件数は当初発表の115万5000戸から119万戸へ上方改定された。(290919 ロイター)

20日(水)8月の米中古住宅販売、1.7%減少 1年ぶり低水準(日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXLASGN20H1K_Q7A920C1000000/

全米不動産協会(NAR)が20日発表した8月の中古住宅販売件数は、季節調整済みの年率換算で535万戸と前月比1.7%減少した。減少は3カ月連続。昨年8月以来1年ぶりの低水準ダウ・ジョーンズがまとめた市場予測(545万戸程度)を下回った。前年同月比では0.2%増。販売価格の中央値は25万3500ドル(約2820万円)で、前年同月比5.6%値上がりした。(290920 日本経済新聞

21日(木)7月の米住宅価格指数、前月比0.2%上昇(日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXLASGN21H2A_R20C17A9000000/

米連邦住宅金融庁(FHFA)が21日発表した7月の全米住宅価格指数(季節調整済み)は前月比0.2%上昇した。前年同月比では6.3%上昇した。地域別では中北東部など6地域が上昇した。中南西部は横ばい、西海岸部、中北西部は低下した。(290922 日本経済新聞

21日(木)米FOMC、10月に資産圧縮開始へ:識者はこうみる(ロイター) http://jp.reuters.com/article/instant-view-fomc-0920-idJPKCN1BV2SR

米連邦準備理事会(FRB)は20日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定。また、市場の予想通りにバランスシート(約4兆2000億ドル規模)の縮小に、10月着手することも決定した。(290921 ロイター)

21日(木)賃金・物価が誤算 日銀が緩和維持決定(日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXLASDC21H26_R20C17A9EA2000/

日銀は21日開いた金融政策決定会合金融緩和の維持を決めた。米国や欧州が金融政策の正常化を探るなか、日銀だけが出口戦略で出遅れた形。同日の金融市場では円が売られ、株高が進行した。黒田東彦総裁は物価は上昇の兆しがあるとしつつ、「必要があればさらなる緩和も行う」と強調。出口がまだ遠いことを印象づけた。。(290922 日本経済新聞

s32_f_event_33_1nbg 長期金利 債券15時 長期金利が低下 日銀緩和の長期化観測と北朝鮮懸念で(日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXLASS0IMB04_22092017000000/

 22日の債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは前日比0.010%低い(価格は高い)0.020%で推移した。朝方は、日銀の金融緩和政策が長期化するとの思惑から買いが先行した。北朝鮮が太平洋での水爆実験をする可能性が報じられると、価格変動が小さいとされる債券にはリスク回避目的の買いが増えた。(290922 日本経済新聞

次に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。 国債長期利回りが変わらず、一方で東証リート指数の下落により利回りが上昇したため、両者のスプレッドは再び拡大しています。米長期国債の利回りも上昇していますね。

2017年9月22日時点 リート予想分配金利回り  4.11%→4.10%→4.14% 国債10年物最長期利回り  0.010%→0.020%→0.020% スプレッド        4.12%→4.08%→4.12% 米国債10年        2.04%→2.20%→2.25% ※リート予想分配金利回りは、japan-reitより 日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス s32_f_business_22_0nbg 指数の推移 以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1642.23(△0.4%)→1641.52(0%)→1633.29(△0.4%) 商業物流 2091.63(△0.3%)→2094.70(0.1%)→2074.77(△0.9%) 住宅   2425.76(0%)→2438.90(0.5%)→2410.24(△1.1%) 全体   1669.51(△0.3%)→1671.44(0.1%)→1658.54(△0.7%) 不動産株 1298.34(△3.4%)→1334.01(2.7%)→1393.87(4.4%日経平均 19274.82(△2.1%)→19909.50(3.2%)→20296.45(1.9%)

東証リート指数は、反落。一方、日経平均は、先週の3%超の上昇に引き続き、続伸となりました。特に、不動産株は、先週に引き続きの久々大幅上昇幅です。

種別指数では、いままで比較的値を保っていた住宅系リートが大きめ下落となっています。 chart21

 

l_e_new_340 今週の主なリリース

21日 資産(優先出資証券)の取得に関するお知らせ(シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル)(インヴィンシブル投資法人http://www.invincible-inv.co.jp/cms/whats/20170921_160807pc9n.pdf 資産の取得及び貸借に関するお知らせ(ホテル4物件) 新投資口発行及び投資口売出しに関するお知らせ

22日 資産の譲渡及び貸借の解消に関するお知らせ(Jタワー)(One リート投資法人http://www.one-reit.com/file/news-fd1a7a3504ff552517c61db590477ff5088716ee.pdf

今週の決算発表

以下は、今週決算発表のありました投資法人の一覧です。

なし

s512_f_business_28_0 来週の主なスケジュール

来週のリートに関する日米の主なスケジュールは、26日(火)米7月ケース・シラー米住宅価格指数が予定されています。

来週の決算発表

なし

今週は、米連邦準備理事会(FRB)は20日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通りにバランスシート(約4兆2000億ドル規模)の縮小に、10月着手することも決定した一方で、日銀会合は金融緩和の現状維持を決めています。

日銀、不動産投信でも「大株主」 銘柄2割で5%超保有朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASK9H6VQ5K9HULFA03C.html

日銀が5%超の「大株主」となっているJリート銘柄(投資法人名) 日本ビルファンド、アドバンス・レジデンス、ジャパンリアルエステイト、日本ロジスティクスファンド、東急リアル・エステート、日本プライムリアルティ、日本アコモデーションファンド、福岡リート、ジャパンエクセレント、野村不動産マスターファンド、フロンティア不動産、積水ハウス・レジデンシャル、阪急リート(290918 朝日新聞

先週から引き続き、10年長期国債利回の低下に歯止めがかかり、米国の長期国債利回り上昇とともに、日本国債の利回りも上昇に転じています。また、個人的には、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルインヴィンシブル投資法人(8963)が共同で取得するというジャパンホテルリート投資法人(8985)顔負けのリリースにびっくりでした。

インヴィンシブルとGIC、舞浜シェラトンを977億円で取得(日経不動産マーケット) http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/nfmnews/15/092103135/

インヴィンシブル投資法人とGIC(シンガポール政府投資公社)は、千葉県浦安市にあるシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルに共同投資する。取得価格は977億6800万円。売り主は投資法人のスポンサーであるフォートレス・インベストメント・グループ特別目的会社だ。(290922 日経不動産マーケット)

同時に、株主優待制度の導入も発表しています。

投資主優待制度の導入に関するお知らせ http://www.invincible-inv.co.jp/cms/whats/20170921_170004c63N.pdf

もう一つの気になるリリースとして、oneリート投資法人(3290)が旗艦物件であるJタワーの譲渡を決めたことですね。投資比率27.3%ということですから、投資法人への業績の影響は計り知れません。

oneリート投資法人(3290)は、みずほ信託銀行がようやく本腰を入れて関わり始めたところですから、今後の戦略に注目が集まるところかと思います。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。