Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週(24~28日)のJリート(REIT)、2週連続の大幅続伸で1か月ぶりの1700ポイント回復!

今週29年7月24日から7月28日にかけてのリート市場の相場を振り返っていきたいと思います。

今週のJリートreit

東証リート指数の週末終値1702.27となりました。前週末終値が1674.95でしたから、30ポイント弱の大幅続伸となりました。50ポイント超の大幅反発となった先週に引き続いて上昇を続け、1か月ぶりに1700ポイントを回復しています。

今週の最安値は、週初場中の1671.60、最高値は、週末場中の1706.38でした。週末の米国では、物価関連の経済指標が鈍化し、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化を急がないとの見方から米国債が買われており、引き続き債券市場が安定しています。

米国債市場が堅調であり、日本国債市場も下支えされ、欧州国債も現在落ち着いていますため、リート市場にとっても、引き続き、その点については、比較的ポジティブな環境となっておりますため、1700ポイントの回復まではスムーズに上昇してきた感があります。

s512_f_business_28_0 今週の主なニュース 今週は、以下のとおり、日米不動産関連の指標がでています。 24日(月)米6月中古住宅販売件数、25日(火)米5月ケース・シラー米住宅価格指数、26日(水)FOMC、米6月新築住宅販売件数

24日(月)米中古住宅販売件数6月1.8%減 販売価格は最高更新(日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24H49_U7A720C1FF2000/

全米不動産協会(NAR)が24日発表した6月の中古住宅販売件数は、季節調整済みの年率換算で552万戸となり、前月比で1.8%減少した。2カ月ぶりの減少で、ダウ・ジョーンズがまとめた市場予測(556万戸程度)を下回った。前年同月比では0.7%増えた。販売価格(中央値)は26万3800ドル(約2900万円)で、前月に続き過去最高を更新。前年同月比で6.5%値上がりした。(290727 日本経済新聞

25日(火)米5月ケース・シラー住宅価格指数5.7%上昇、予想下回る(ロイター) https://jp.reuters.com/article/us-econ-case-idJPKBN1AA1YS

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が25日発表した5月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は、主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数が前年同月比5.7%上昇した。市場予想は5.8%上昇だった。4月の数字は当初発表の5.7%上昇から5.8%上昇へ上方改定された。(290725 ロイター)

26日(水)米FOMC、金利据え置き バランスシート縮小「比較的早期に」(ロイター) https://jp.reuters.com/article/fomc-idJPKBN1AB2L3

米連邦準備理事会(FRB)は26日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置くとともに、「比較的早期に」バランスシートの縮小に着手する考えを示し、景気先行きに対する自信を示した。FRBフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.0─1.25%に維持、緩やかな利上げ軌道を継続するとしている。(290726 ロイター)

26日(水)米新築一戸建て住宅販売0.8%増 6月、市場予測下回る(日本経済新聞https://jp.reuters.com/article/us-econ-case-idJPKBN1AA1YS

米商務省が26日発表した6月の新築一戸建て住宅販売件数(季節調整済み、年率換算)は61万戸で、前月の改定値に比べて0.8%増えた。2カ月連続の増加だが、ダウ・ジョーンズがまとめた市場予測(61万9000戸程度)には届かなかった。前年同月比では9.1%増だった。(290725 ロイター)

s32_f_event_33_1nbg 長期金利 〔マーケットアイ〕国債先物が小反落で引け、長期金利0.070%に小幅上昇(ロイター) http://jp.reuters.com/article/tokyo-dbt-idJPL3N1KJ2DS?il=0

現物市場は軟調。中長期ゾーンを中心に調整売りが出た。10年最長期国債利回り長期金利)は同0.5bp高い0.070%に上昇。(290728 ロイター)

次に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。 東証リート指数が大幅な続伸となり、予想平均利回りが下落しましたので、引き続き、両者のスプレッドは縮小しています。

2017年7月28日時点 リート予想分配金利回り  4.20%→4.08%→4.00% 国債10年物最長期利回り  0.080%→0.070%→0.070% スプレッド        4.005%→4.010%→3.930% 米国債10年        2.33%→2.23%→2.29% ※リート予想分配金利回りは、japan-reitより 日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス s32_f_business_22_0nbg 指数の推移 以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1599.76(△1.9%)→1648.17(3.0%)→1686.22(2.3%) 商業物流 2046.63(△2.6%)→2107.08(2.9%)→2136.32(1.3%) 住宅   2278.22(△4.1%)→2374.95(4.2%)→2406.86(1.3%) 全体   1620.38(△2.5%)→1671.86(3.1%)→1702.27(1.8%) 不動産株 1407.62(0.1%)→1394.40(△0.9%)→1399.74(0.3%) 日経平均 20118.86(0.9%)→20099.75(0%)→19959.84(△0.6%)

東証リート指数は、およそ1か月ぶりの1700ポイント回復となっています。不動産株も反発となる一方で、日経平均は下落しています。

種別指数では、オフィス系が全体指数が上回る上昇幅となっていますが、商業物流系は、2週連続で限定的な上げ幅となっています。 chart21

l_e_new_340 今週の主なリリース

24日 新投資口発行及び投資口売出しに関するお知らせ(日本プロロジスリート投資法人http://www.prologis-reit.co.jp/site/file/tmp-smDvK.pdf

24日 格付の新規取得に関するお知らせ(ヘルスケア&メディカル投資法人http://www.hcm3455.co.jp/file/news-9ec3090eb7e98dba72e1c7d2a55a7e4bac49273a.pdf

25日 資産⼊れ替え説明資料(インヴィンシブル投資法⼈) http://www.invincible-inv.co.jp/cms/whats/20170727_154625QfHW.pdf

25日 資産取得のお知らせ(アーバイン広島エグゼクティブ)(いちごホテルリート投資法人https://www.ichigo-hotel.co.jp/module/_newsPdfHotel/66653100/IchigoHotel_20170725_Acquisition_JPN.pdf

25日 資産(匿名組合出資持分)の取得に関するお知らせ(アーバイン広島エグゼクティブ)(ケネディクス・レジデンシャル投資法人http://www.kdr-reit.com/news/20170725_%E8%B3%87%E7%94%A3%EF%BC%88%E5%8C%BF%E5%90%8D%E7%B5%84%E5%90%88%E5%87%BA%E8%B3%87%E6%8C%81%E5%88%86%EF%BC%89%E3%81%AE%E5%8F%96%E5%BE%97%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B.pdf

26日 資産の取得に関するお知らせ(興和西新橋ビル(持分等追加取得))(ジャパンエクセレント投資法人http://www.excellent-reit.co.jp/site/file/tmp-KYz2m.pdf

26日 資産の取得に関するお知らせに関するお知らせ(HF田端レジデンス)、資産の譲渡に関するお知らせ(安和司町ビル)(平和不動産リート投資法人

26日 資産の取得に関するお知らせ(吉川物流センター)(ユナイテッド・アーバン投資法人http://www.united-reit.co.jp/file/news-9eff3390309d1bdf9eb651be1ec183c6e6b1efa7.pdf

27日 資産の取得に関するお知らせ(コンフォリア芝浦)(コンフォリア・レジデンシャル投資法人http://www.comforia-reit.co.jp/site/file/tmp-NjhcZ.pdf

28日 資産の取得に関するお知らせ(渋谷1717 ビル)(ケネディクス・オフィス投資法人http://www.kdo-reit.com/file/news-4f901182e9b2b2278e12935d6ccce9e91f7cb0eb.pdf

今週の決算発表

以下は、今週決算発表のありました投資法人の一覧と前回決算の当ブログ記事リンクです。

24日(月)日本プロロジスリート投資法人(3283) 第9期決算発表 http://www.prologis-reit.co.jp/site/file/tmp-w86jx.pdf

http://www.jreit.org/%e5%80%8b%e5%88%a5%e9%8a%98%e6%9f%84/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%ad%e3%82%b8%e3%82%b9%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%88%e6%8a%95%e8%b3%87%e6%b3%95%e4%ba%ba/%e3%80%905%e6%9c%88%e6%b1%ba%e7%ae%97reit%e3%80%91%e5%a4%96%e8%b3%87%e7%b3%bb%e7%89%a9%e6%b5%81%e6%96%bd%e8%a8%ad%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%91%e3%83%bc%e3%81%ae%e9%9b%84%e3%80%81%e6%97%a5%e6%9c%ac/

s512_f_business_28_0 来週の主なスケジュール

来週のリートに関する主なスケジュールは、2日(水)米7月ADP雇用統計、4日(金)米7月雇用統計が予定されています。

来週の決算発表

特にありません。

東証リート指数は、1か月ぶりの1700台回復となりましたが、思えば、1700を割れた6月末は、長期金利0.085%と3月15日以来の高水準となっていました。

その発端として、ECBのドラギ総裁とにBOE(英中央銀行)のカーニー総裁がそろって金融引き締めに転換するのではとの思惑から各国債権の金利上昇への警戒感が広がり、米国債にも波及したということがありました。

現在でも、日本国債0.070%ということですが、目が慣れたということもありますし、東証リート指数も2週連続で大幅続伸していますので、そろそろ様子見モードに入るところでしょう。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。