Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週(9.24,25)のJリート(REIT)、4.2%の大幅上昇。追加金融緩和の思惑が先行。

週末の東証リート指数は、追加の金融緩和思惑が駆け巡るなどにより日中右肩上がりの相場となりました。前日比+64.92の大幅上昇。

全体としては、上昇銘柄50、下落銘柄0、変わらず0となりました。全面高です。個別銘柄では、主要銘柄の日本ビルファンド投資法人(8951)+4.17%と大幅上昇。最も上げたのは、積水ハウス・リート投資法人(3309)+6.04%

東証リート指数 1690.40(前日比+64.92) +3.99% 日経平均 17,880.51(前日比+308.68) 1.76% TOPIX 1,453.81(前日比+26.84) +1.88%

国債先物が小幅続伸、長期金利は5カ月ぶり0.320%(ロイター) http://jp.reuters.com/article/2015/09/25/idJPL4N11V28H20150925

現物市場はしっかり。流動性供給入札の結果発表後、中長期ゾーンなどに国内勢とみられる買いが入った。5年利付国債利回りは同0.5bp低い0.050%と4月24日以来約5カ月ぶり、10年最長期国債利回り長期金利)は同0.5bp低い0.320%と約5カ月ぶり、20年超長期国債利回りは同0.5bp低い1.095%と4月30日以来約5カ月ぶりの水準に低下した。。(2015.09.25 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の週末終値は、1690.40となりました。前週末終値が1621.26でしたから、70ポイント弱の大幅反発となりました。

今週の最安値は、昨日場中の1621.03、最高値は、週末本日の場中に記録した1696.61でした。今週は、2日だけの相場でしたが、結果的に本日1日での大きな動きとなりました。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1545.65(1.6%)→1590.35(2.8%)→1673.96(5.2%) 商業物流 2003.06(1.6%)→2060.16(2.8%)→2136.98(3.7%) 住宅   2193.06(0.2%)→2278.88(3.9%)→2339.50(2.6%) 全体   1573.41(1.4%)→1621.26(3.0%)→1690.40(4.2%)

不動産株 1599.64(3.7%)→1549.55(△3.1%)→1594.53(2.9%)

東証リート指数は、シルバーウィーク明けの2日間で4.2%の大幅上昇となりました。特に、オフィス系リートの上昇幅は大きく、先週とあわせると、8%もの上げとなりました。一方で、不動産株は、2.9%ということで、リートに比べると並の上昇となっていますが、これは、今回の上昇が日銀の追加金融緩和という思惑が景気になっていることからも頷けるところです。

次に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

2015年09月25日時点 リート予想分配金利回り  3.81%→3.70%→3.55% 国債10年物最長期利回り  0.35%→0.335%→0.32% スプレッド        3.46%→3.365%→3.23%

東証リート各銘柄の上昇により、今週も平均分配金利回りが低下しました。長期金利もわずかに低下しましたが、トータルでは両者のスプレッドは引き続き縮小しています。

さて、今週発表となりました主な指標等の結果をまとめておきます。

米中古住宅販売件数、8月は前月比4.8%減 年率531万戸(日経新聞) http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H8U_R20C15A9FF8000/

7月の米住宅価格指数は224.5=連邦住宅金融局(ロイター) http://jp.reuters.com/article/2015/09/22/idJPZONR0JY0120150922

米新築住宅販売、8月5.7%増 市場予測上回る(日経新聞) http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24H95_U5A920C1FF2000/

今週は、そのほか、中国の9月製造業PMI速報値は47.0となり、6年半ぶり低水準といったニュースが市場を駆け巡り、相場に暗い影を落としております。

そして、最後ですが、本日の東証リート指数大幅上昇となった思惑に関する記事をご紹介しておきます。 東証REIT指数、2年3カ月ぶり上昇率 「アベクロ会談」で思惑(ロイター) http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL25HJ9_V20C15A9000000/

25日の東京市場不動産投資信託(REIT)の総合的な値動きを示す東証REIT指数が大幅に続伸した。終値は前日比64.92ポイント(3.99%高)の1690.40と、8月21日(1719.48)以来約1カ月ぶりの高値を付けた。上昇率は2013年6月28日(5.01%)以来約2年3カ月ぶりの大きさだった。昼に安倍晋三首相と日銀の黒田東彦総裁が会談したことで追加緩和の思惑が浮上、日銀によるREITの買い入れ拡大などに対する期待感が高まった。(2015.09.25 日経新聞

 

それでは、リート投資家のみなさま、今週もおつかれさまでした。