Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週(12~16)のJリート(REIT)、リート初の自己投資口買い。

今週29年6月12日から6月16日にかけてのリート市場の相場を振り返っていきたいと思います。

今週のJリートreit

東証リート指数の週末終値1739.42となりました。前週末終値が1734.42でしたから、5ポイント程度の上昇となりました。

今週の最安値は、水曜の場中の1725.30、最高値は、木曜場中の値である1750.61でした。週半ばに向けて、下落していき、木曜で一気に上げましたが、週末で反落しております。

s512_f_business_28_0 今週の主なニュース 今週は、以下のとおり、日米不動産関連の指標がでています。 6月13日(月)米連邦公開市場委員会(FOMC) 6月14日(火)米連邦公開市場委員会(FOMC)終了 6月15日(水)分譲マンション賃料 6月16日(金)米5月住宅着工件数

6月15日(木)FOMC:1~1.25%に利上げ、保有資産の縮小計画を提示(bloomberg https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-06-14/ORJUEI6VDKHS01

連邦公開市場委員会(FOMC)は13、14 両日に定例会合を開き、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を1-1.25%のレンジに引き上げた。年内の利上げについては、あと1回との見通しを維持。さらに4兆5000億ドルの保有証券縮小計画について詳細を示した。 米連邦準備制度理事会FRB)のイエレン議長は声明発表後の記者会見で、保有証券の縮小について、経済が当局の想定通りに進展するなら、「比較的早期」の実行もあり得るとの認識を明らかにした。(290614 bloomberg

6月15日(木)2017年5月 東京23区-0.7%と引き続き下落 正味のトレンドも弱含みにシフト(東京カンテイ) https://www.kantei.ne.jp/report/rent/322

2017年5月の首都圏・分譲マンション賃料は、全域的に弱含んだ影響から前月比-0.8%の2,633円/㎡と引き続き下落した。都県別で見ると、東京都では-0.6%の3,140円/㎡で、当月と同程度の平均築年数であった2016年12月に比べて60円程度も賃料水準を下げており、正味のトレンドにおいても下落傾向を示している。神奈川県でも-0.3%の2,107円/㎡と僅かながら引き続き下落し、埼玉県(-1.2%、1,581円/㎡)や千葉県(-1.0%、1,521円/㎡)では事例数の多い各政令市が下落したために1%以上のマイナスとなった。(290615 東京カンテイ)

6月17日(土)5月米住宅着工、8カ月ぶりの低水準に(ロイター) https://www.kantei.ne.jp/report/rent/322

米商務省が16日発表した5月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比5.5%減の109万2000戸と、昨年9月以来8カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。市場予想の121万5000戸も下回った。 戸数は3カ月連続で落ち込んでいる。建設活動は幅広く減少しており、住宅市場の回復傾向が揺らいでいるとの懸念が持ち上がりそうだ。(290617 ロイター)

s32_f_event_33_1nbg 長期金利 〔マーケットアイ〕国債先物は小反落、長期金利0.055%に上昇(ロイター)

現物債は超長期ゾーンにポジションを調整する売りが見られた程度。黒田東彦日銀総裁の定例会見を控えて、模様眺めとなる市場参加者もいた。10年最長期国債利回り長期金利)は前営業日比0.5bp上昇の0.055%。(290616 ロイター)

次に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。 東証リート指数が上昇となった一方で、長期金利も上昇となりましたので、両者のスプレッドは縮小しました。

2017年6月16日時点 リート予想分配金利回り  3.86%→3.91%→3.90% 国債10年物最長期利回り  0.050%→0.050%→0.055% スプレッド        3.81%→3.86%→3.845% ※リート予想分配金利回りは、japan-reitより 日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス s32_f_business_22_0nbg 指数の推移 以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1732.60(0.2%)→1702.08(△1.7%)→1704.78(0.1%) 商業物流 2203.93(0.2%)→2186.89(△0.7%)→2202.73(0.7%) 住宅   2546.29(0%)→2497.00(△1.9%)→2487.11(△0.4%) 全体   1759.38(0.2%)→1734.42(△1.0%)→1739.42(0.2%) 不動産株 1458.50(0.7%)→1415.71(△2.9%)→1450.12(2.4%) 日経平均 20177.28(2.4%)→20013.26(△0.8%)→19943.26(△0.3%)

東証リート指数は、小幅な上昇となりました。一方で、日経平均が続落となる中、不動産株は先週の下落を巻き返す反発となっています。

種別指数では、小動きながら傾向に差が出ました。オフィス系ほぼ変わらず、商業物流系は先週の下落をプラマイゼロとする反発上昇です。住宅系だけが続落となっています。 chart290430

l_e_new_340 今週の主なリリース

13日 自己投資口取得に係る事項の決定に関するお知らせ(インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人http://www.japan-reit.com/kaiji/3298/2017/20170612404353.pdf

13日 資金の借入に関するお知らせ(ジャパンリアルエステイト投資法人http://www.japan-reit.com/kaiji/8952/2017/20170613405370.pdf

15日 資産の取得に関するお知らせ(ケネディクス・レジデンシャル投資法人http://www.japan-reit.com/kaiji/3278/2017/20170615407626.pdf

16日 資産の取得に関するお知らせ<スフィアタワー天王洲>(プレミア投資法人http://www.japan-reit.com/kaiji/8956/2017/20170616408340.pdf

16日 資金の借入に関するお知らせ(プレミア投資法人http://www.japan-reit.com/kaiji/8956/2017/20170616408334.pdf

今週の決算発表

19日(月)日本ヘルスケア投資法人 第6期決算発表

(前回決算の記事はコチラ) http://www.jreit.org/%e6%a5%ad%e7%b8%becheck/%e3%80%904%e6%9c%88%e6%b1%ba%e7%ae%97reit%e3%80%91%e5%a4%9a%e9%a1%8d%e3%81%ae%e6%b8%9b%e4%be%a1%e5%84%9f%e5%8d%b4%e3%82%92%e6%b4%bb%e3%81%8b%e3%81%97%e3%81%9f%e5%88%a9%e7%9b%8a%e8%b6%85%e9%81%8e/

s512_f_business_28_0 来週の主なスケジュール

6月21日(水)米5月中古住宅販売件数 6月22日(木)米4月住宅価格指数 6月23日(金)米5月住宅着工件

今週は、週初からリート初の自己投資口買いが発表され話題となりました。これによる1口あたりの分配金への影響は、プラス29円とのことです。

インベスコO、自己投資口買い REITで初(日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGXLZO17588050S7A610C1DTA000/

不動産投資信託(REIT)のインベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人は12日、8億円を上限に投資口(株式に相当)を取得すると発表した。発行済み口数の1.23%にあたる1万口で、取得期間は13日~7月20日。企業の自社株買いにあたる「自己投資口買い」を実施するのはREITで初めて。(290612 日本経済新聞

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。