週末の東証リート指数は、若干の上昇後、ヨコヨコの展開となりましたが、今週の勢いを表すかのように、引け際の急上昇で前日比プラス19ポイント。
本日の売買代金は、およそ42,733百万円でした。値上がり銘柄37、値下がり銘柄6、変わらず2銘柄となっています。
種別では、オフィス系と商業物流系の商いが活発になっています。特に、オフィス系の銘柄では、あちらこちらで大砲が放たれているようで、オフィス系だけで240億円という盛況ぶりです。
国債先物が続伸で引け、長期金利は一時1年ぶり0.560%(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0OF1N120140529
現物市場で長期・超長期ゾーンを中心に幅広い投資家の買いが観測されたことも上値を追う要因となった。先物6月限は一時145円64銭と13年4月5日以来の高水準に上昇した。10年最長期国債利回り(長期金利)は一時同2bp低い0.560%と2013年5月2日以来の低水準を付けた。10年最長期国債利回り(長期金利)は午後3時過ぎ、0.570%で推移。(2014.05.30 ロイター)
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さて、東証リート指数の今週末終値は、1565.02となりました。先週末終値が1524.53でしたから、およそ40ポイントほどの急ピッチな上昇となりました。週ベースでは、週末4月11日の1454.08ポイントから上昇し続けていることになります。
今週の最安値は、週初場中につけた1519.97、最高値は、週末終値である1565.57でありました。週ベースでのほぼ高値引けです。
以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
オフィス 1510.41(0.7%)→1528.45(1.1%)→1575.88(3.1%) 商業物流 1929.78(0.2%)→1948.55(0.9%)→2006.30(2.9%) 住宅 1892.62(1.3%)→1905.75(0.6%)→1964.94(3.1%) 全体 1502.85(0.6%)→1518.59(1.0%)→1565.02(3.0%)
不動産株 1529.58(3.5%)→1587.83(3.8%)→1583.86(△0.2%)
各指数とも久々の大幅上昇です。オフィス系が大幅上昇かとも思いましたが、各指数ともほぼ一律に上昇しているところを見ると、オフィス市況の回復を材料にしているわけではなく、リートだからという理由で買われているようです。
一方で、不動産株もさぞかし上昇しているものと思いきや、僅かに下落となっています。
週間で26日から30日までの平均売買代金(都合により29日を除く。)は、29,126百万円となっています。
2014年5月30日時点 先々週末→先週末→今週末 リート予想分配金利回り 3.67%→3.64%→3.54% 国債10年物最長期利回り 0.605%→0.58%→0.579% スプレッド 3.065%→3.06%→2.961%
今週は、東証リート指数が大幅上昇で、一気にスプレッドが縮小しています。久々に3%を割り込んできました。
来週のJリートに関する主なスケジュールですが、2日(月)米5月ISM製造業景況指数、4日(水)米5月ADP雇用統計(前月比)、米5月ISM非製造業景況指数(総合)、6(金)米5月雇用統計です。
来週は、週末に雇用統計を控えているなど視点がアメリカを中心にいきやすいところです。
さて、日経新聞の電子版にリートの話題がでておりますが、内容は一般的な当たり障りのないものになっておりますので、掲載されたことだけの確認でよろしいかと思います。
REIT、独歩高に3つの理由 賃料上昇・インカム狙い・官需も(日経新聞) http://www.nikkei.com/markets/features/26.aspx?g=DGXNASFL290OX_29052014000000
東証REIT指数の29日終値は1545.58。年初来の上昇率は2.0%だ。日経平均が9.9%安、業種別東証株価指数(TOPIX)の「不動産業」が17.1%安に沈んでいることを考えると、非常に優秀な成績といえる。(2014.05.29 日経新聞)
もう一つ、これは米国リートに関する記事ですが、こちらの方がちょっと読んでおいた方が良い記事でありますので、取り上げます。
米REIT好調、金利とにらみ合い(日経新聞) http://www.nikkei.com/markets/kaigai/nyexpress.aspx?g=DGXNASGN3000J_30052014000000&dg=1
REITが投資資金を集めているのは、長期金利が当初の予想以上に低位にとどまるとの観測が広がっているためだ。低金利が続くと、REITの配当利回りの相対的な高さが投資家には魅力的に映る。(2014.05.29 日経新聞)
それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。