Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、Jリート要因ではないものの、週間で40ポイント超の大幅下落。

週末の東証リート指数は、大幅安で始まった日経平均ほどではありませんでしたが、低く寄り付きました。前場は、徐々に盛り返す場面もありましたが、後場に入ると、再び10ポイント超の下落でほぼ安値引けとなりました。日銀の買い入れも3億ありました。 http://www3.boj.or.jp/market/jp/etfreit.pdf

本日の売買代金は、およそ21,507百万円でした。値上がり銘柄3、値下がり銘柄41、変わらず0銘柄となっています。全面ではありませんが、ほぼほぼ全面的な下落です。

個別銘柄では、上げ続けていたヒューリックリート投資法人(3295)-2.62%というのは、やむを得ませんが、旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)-2.11%と2%超の下落です。そのほか日本リテールファンド投資法人(8953)-1.52%と下げています。

国債先物は反発、長期金利0.630%に低下(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0MB21N20140314

現物債も総じてしっかり。先物に連動する格好で長いゾーンを中心に利回りに低下圧力がかかった。順調に入札を終えたことで、5年債がしっかり。短期ゾーンの利回りも小幅低下した。10年最長期国債利回り長期金利)は同1bp低下の0.630%。(2014.03.14ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の今週末終値は、1457.50となりました。先週末終値が1496.37でしたから、およそ40ポイントの大幅下落となりました。

今週の最安値は、週末場中につけた1454.20であり、最高値は、週初場中につけた1491.72でありましたので、週ベースでのほぼ安値引けとなりました。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1507.14(3.1%)→1517.42(0.6%) →1510.46(△0.4%)→1469.95(△2.6%) 商業物流 1918.56(1.9%)→1944.78(1.3%) →1927.29(△0.8%)→1870.64(△3.1%) 住宅   1849.54(1.9%)→1847.82(0%) →1844.49(△0.1%)→1816.41(△1.5%) 全体   1493.00(2.5%)→1504.90(0.7%)→1496.37(△0.5%)→1457.50(△2.5%)

指数別に見ますと、商業物流系の下げがきつくなっています。住宅系のマイルドなのは、傾向どおりではあります。

10日から14日(11日を除く。)までの平均売買代金は、21,664百万円ということですが、出来高を伴って下落したと言えます。

最後に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。

2014年3月14日時点    先週末→今週末 リート予想分配金利回り  3.7%→3.8% 国債10年物最長期利回り  0.625%→0.63% スプレッド        3.075%→3.17%

今週は、国債10年物最長期利回りが上がり、東証リート指数の下落により利回りが上昇していますので、スプレッドは拡大しています。

世界的な株安ということもありますが、リートとしても世界的に曲がり角に来ていたのと重なっています。株安の影響も受けているかと思いますが、各国の国債長期利回りが上昇していることもあります。ただ、米国リート自体の業績はまだまだ好調と言われておりますから、長い目で見るのであれば、どこで買うのかという見方も出来るかもしれませんし、ことJリートに関しては、日本独自の要因はないのかという視点も株式市場全体として必要かと感じています。

日銀の買い入れ増額はとりあえずはなかったわけですが、来年度は分かりませんし、そもそもこのタイミングであるというコンセンサスがあったわけでもありませんから、今週の大幅下落の要因はJリートそのものにあるというわけでもないと思われます。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。