Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、4日続伸で5月21日以来の東証リート指数1500ポイント台到達!

本日の東証リート指数は、4日続伸。週末である本日も前場で1500台を回復すると、その水準を維持したまま引けています。

本日の売買代金は、およそ41,681百万円でした。ついに、400億円を超えましたね。とても活況な相場です。値上がり銘柄39、値下がり銘柄1、変わらず1名柄となっています。

本日は、商業物流指数を構成するリートの売買代金がオフィス系のそれを超えました。こんなことってあるんですね。日本リテールファンド投資法人(8953)GLPリート(3281)日本プロロジスリート投資法人(3283)の3銘柄で130億くらいまで届いています。

オフィス系の出来高的な盛り上がりは、今週だけで見ると、実は25日でピークをつけておりますが、商業物流と住宅系は、週初から週末まで尻上がりに上げ続けています。

ただ、特に好材料もみあたらない阪急リート投資法人(8977)+5.04%と最も上げていますので、よく分からない相場にはなってきています。

国債先物が反発で引け、長期金利0.680%に低下(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0HM23D20130927

 国債先物中心限月12月限は前日比12銭高の144円14銭と反発して取引を終えた。期末を控え良好な需給環境が意識される中、短期筋からの買い戻しが先行。2年債入札が堅調な結果となったことも買いを誘った。 現物市場は中長期ゾーンを中心に買いが入った。銀行勢の一角の押し目買いを観測。10年最長期国債利回り長期金利)は前日比1bp低い0.680%に低下した。一方、超長期ゾーンは利益確定売りが出て上値の重い展開となった。(2013.09.27 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→


さて、今週末の東証リート指数終値は、1503.06となりました。先週末の終値が1440.70でしたから、ざっと63ポイントほどの上昇です。終値ベースでは、5月21日以来の1500ポイント台到達です。

最近の安値は、8月28日の終値1285.07ですが、そこから215ポイント上がっています。この頃の商い高は、120億から140億円程度をさまよっていましたわけですから、今は本当に活況な相場になっていると言えます。

ちなみに、今年の高値は、3月27日の1700.91ですから、あと200ポイントくらいの幅はあります。こうしてみると、前回の高値は、権利落ちの後だったんですね。分配金目的の投資資金から見ると、そろそろゆっくりしてもらいたくなってきましたが、まあ、だからといって気分が悪いものでもありません。

当時は、といってもまだ今年ですが、日銀頼りでしたから、日銀による資産買い入れ期待に支えられていたわけですが、その意味では、今回の上昇は材料の種類が何本にも広がっていると思うのですが、本日の上昇のひとつの思惑的な材料として、以下の点が再び浮上していたようです。

国内債中心ポートフォリオ見直しを-GPIFなどで政府会議(bloomberg http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MTQ1PE6JIJVP01.html

政府は26日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など合計200兆円を超える公的・準公的資金の運用・リスク管理の高度化に向けた改善策を議論する有識者会議(座長・伊藤隆敏東大大学院教授)を開き、中間論点整理をまとめた。国内債券が中心のポートフォリオは見直しが必要との見解でほぼ一致したほか、新たなリスク資産も運用対象に加えるべきだとの意見も出た。 記者団に配布した資料によると、見直しはデフレから脱却して緩やかなインフレ環境へ移行しつつある経済・物価情勢を受け、収益性向上と金利リスク抑制の必要性が高まっていることが背景。新たな運用対象例として、不動産投資信託(REIT)や不動産・インフラ投資、プライベートエクイティ(PE、未公開株)、商品などを挙げた。(2013.09.27 bloomberg

同内容の記事は、本日の日経新聞朝刊にも掲載されておりましたが、そちらには不動産投資信託(REIT)という文字が見受けられなかったように思いますが、bloombergの記事には、くっきりと書いてありますね。

こういった情報や思惑というのは、以前からあったことですし、当ブログでも以前に取り上げたことがあります。

[過去記事] ・年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)によるJリート買い思惑

【視点】オルタナ投資に目覚めるGPIF、年金108兆円の行方(日経不動産マーケット情報) http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/nfm/news/20121210/594969/

GPIFの運用資産は巨大なことから、仮にその1%を不動産投資に振り向けただけでも、J-REITの合計時価総額3割超に匹敵する規模になる。(24.12.12)

と言いましても、すぐにGPIFがJ-REITを購入するわけではありませんので、この部分の買いというのは、後日はげ落ちるとして、その穴を埋める強さがあれば、来週も強い相場が続くのでしょうが、どうなんでしょうか。

とにもかくにも、Jリート投資家の皆さまにとっては、なんとも気分の良い1週間であったことと思います。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。