週末の東証リート指数は、連日の上昇。大納会から大発会にかけては、終値で1900を超えてきそうで超えてこない展開が続いていましたが、木曜日についに超えてくると、本日も続伸となりました。
全体としては、上昇銘柄39、下落銘柄9、変わらず1となりました。
個別銘柄では森トラスト総合リート投資法人(8961)やSIA不動産投資法人(3290)が3%を超える上昇など強い銘柄が散見されています。
国債先物は続伸、長期金利変わらず0.280%(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0UO2DS20150109
現物債は高安まちまち。超長期ゾーンは、来週に30年利付国債の入札を控えているほか、日銀オペの結果が甘かったことから利回りに強い上昇圧力がかかった。中期債はしっかり。 長期国債先物中心限月3月限の大引けは、前営業日比8銭高の148円20銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比変わらずの0.280%。(2015.01.09 ロイター)
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さて、東証リート指数の今週末終値は、1940.00となりました。先週末終値が1897.92でしたから、40ポイントほどの上昇となりました。
今週の最安値は、火曜場中につけた1881.55、最高値は、週末場中につけた1945.28でした。週初から3日連続で場中1900を超えてきておりましたが、木曜、金曜とついに終値ベースで1900に乗せてきました。
以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
オフィス 1792.64(0%)→1811.64(1%)→1886.54(4.1%) 商業物流 2433.83(△0.2%)→2441.81(△0.9%)→2494.76(2.1%) 住宅 2624.57(1%)→2662.22(1.4%)→2722.19(2.2%) 全体 1866.42(0.1%)→1882.12(0.8%)→1940.00(3.0%)
不動産株 1609.14(1.2%)→1642.22(2%)→1551.99(△5.4%)
東証リート指数は、12月いっぱい住宅系リートの一人勝ちのような状況が続いておりましたが、新年を迎えるにあたりオフィス系リートが躍進しています。一方で、不動産株は、さえない日経平均の中で、厳しいスタートを切っています。
Jリートと10年国債との利回り差の推移です。リート指数が上昇し、利回りが大きく低下しました。10年国債の利回りも低下していますので、両者のスプレッドの縮小は半減しているものの、今週はリートの利回り低下が大きかったです。
2015年01月09日時点 先週 今週 リート予想分配金利回り 3.05%→2.96% 国債10年物最長期利回り 0.325%→0.28% スプレッド 2.725%→2.68%
来週のJリートに関する主なスケジュールですが、01月13日(火)景気ウォッチャー調査12月くらいでしょうか。
さて、9日には、オフィス統計が発表されています。
都心5区オフィスの空室率が5.47%に、三鬼商事(ケンプラッツ) http://www.e-miki.com/market/area.html
2014年12月末時点における都心5区のオフィス空室率は、前年同月比(YoY)-1.87ポイント、前月比(MoM)-0.08ポイントの5.47%と18カ月連続で低下した。(中略)また坪あたり募集賃料はYoY+4.60%、MoM+0.02%の1万6953円と8カ月連続のYoYプラスとなった。新築ビルはYoY-0.71%、MoM-0.00%の2万6973円、既存ビルはYoY+4.67%、MoM+0.02%の1万6771円。(2015.01.09 ケンプラッツ)
空室率は、引き続き低下していますが、賃料のうち、特に既存ビルの前年同月比+4.67%が目立つところです。このあたり、今後のオフィス系リートの分配金にどう反映されてくるのか、留意すべきところかと思われますが、個人的には、昨今のリート相場は、もはや分配金の要因で動いているわけではない領域に来ていると考えておりますので、なんとも、といったところであります。
それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。