週末の東証リート指数は、前場から売りに押される展開。引け際の下落も響き、前日比-9.25。
全体としては、上昇銘柄8、下落銘柄44、変わらず1となりました。個別銘柄では、主要銘柄の日本ビルファンド投資法人(8951)が-0.37%と指数なり。ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)-2.45%と弱め。
東証リート指数 1766.44(前日比-9.25) 日経平均 20,724.56(前日比+60.12) TOPIX 1,679.19前日比(+5.61)
債先物は反発、長期金利0.415％に小幅低下（ロイター） http://jp.reuters.com/article/2015/08/07/idJPL3N10I2ID20150807
現物債は前日に大幅な調整地合いとなった超長期ゾーンに押し目買いが散見された。長期ゾーンは先物に連動する格好で、利回りが小幅低下。中期ゾーンは終盤に５年債に国内銀行勢からと見られる押し目買いが入った。日銀金融政策決定会合の結果には動意薄。１０年最長期国債利回り（長期金利）は同０．５ｂｐ低下の０．４１５％。(2015.08.07 産経ニュース）
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さて、東証リート指数の週末終値は、1766.44となりました。前週末終値が1766.48でしたから、ほぼ変わらずです。
今週の最安値は、木曜場中につけた1765.86、最高値は、火曜場中の1791.07でした。週を通しては、25ポイントほどの動きはありましたが、先週に引き続き週末には同じところに戻して来た格好です。4週連続で週末の終値が1760台となりました。
以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
オフィス 1701.39（0%）→1696.91（△0.2%）→1692.58（△0.2%） 商業物流 2282.34（0.2%）→2311.87（1.2%）→2306.97（△0.2%） 住宅 2495.55（△0.2%）2462.60→（△1.3%）→2492.13（1.1%） 全体 1763.86（0.1%）→1766.48（0.1%）→1766.44（0%）
不動産株 1745.47（0.1%）→1763.98（1.0%）→1803.87（2.2%）
東証リート指数は、唯一住宅系リートが1%超の上昇となりましたが、これは先週同じくらい下げていることの戻しであります。また、不動産株は、2%超の上昇となっています。今週日経新聞やビジネスサテライトなど各種経済系のメディアでオフィス賃料の見通しにポジティブなニュースが流れ続けていたことも影響しているのかもしれません。
Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
2015年08月07日時点 リート予想分配金利回り 3.35%→3.34%→3.35% 国債10年物最長期利回り 0.405%→0.41%→0.415% スプレッド 2.945%→2.93%→2.935%
東証リート各銘柄の平均分配金利回りは、わずかに上昇となり、長期金利もわずかに上昇しました。両者のスプレッドは若干拡大しています。
さて、来週の主な経済スケジュールですが、特にありませんが、今週のオフィス統計の結果をご紹介しておきます。空室率が改善し、賃料の上昇も高い数値となっています。このことからもメディアが一斉に取り上げたわけであります。
都心5区オフィス空室率が2009年1月以来の4％台、三鬼商事（ケンプラッツ） http://www.e-miki.com/market/area.html
2015年7月時点における都心5区のオフィス市況は、空室率が前年同月比（YoY）－1.31ポイント、前月比（MoM）－0.23ポイントの4.89％で、3カ月連続のMoMマイナスとなった。2009年1月以来の4％台だ。空室面積もMoM－1万6000坪程度と減少している。（中略）5区全体の坪あたり募集賃料はYoY＋4.83％、MoM＋0.38％の1万7467円となり、小幅ながら19カ月連続でMoMプラスを記録。新築ビルはYoY－2.24％、MoM＋1.42％の2万6571円とMoMプラスに転じ、既存ビルはYoY＋5.03％、MoM＋0.56％の1万7275円と18カ月連続のMoMプラスだ。（2015.08.07 ケンプラッツ）
それでは、リート投資家のみなさま、今週もおつかれさまでした。
