Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

12月投資部門別売買状況。強烈な個人の節税売りに対して、投資信託・銀行の買い越しでカバー。

本日の東証リート指数は、前場は静かに始まり静かに終わるように思えましたが、その引け際に突然の跳ね上がりで本日の高値を記録。後場になると、すぐさま元通りとなり、6ポイントほどの下落で終了。

本日の売買代金は、およそ19,035百万円でした。値上がり銘柄9、値下がり銘柄29、変わらず5銘柄となっています。200億円を下回ったのは、4営業日ぶりです。

種別では、商業物流系と住宅系がわずかながら盛り返しましたが、オフィス系が盛り下がっています。

個別銘柄では、旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)がいつ以来だろうかといった水準にまで閑散取引ぶりです。商業物流系も産業ファンド投資法人(3234)出来高を伴って売られたのが盛り上がったくらいです。

本日の大量保有情報ですが、japan-reitによると、以下のとおりです。 コンフォリア・レジデンシャル投資法人(3282) 三井住友信託銀行株式会社、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社、日興アセットマネジメント株式会社 積水ハウス・SI 投資法人(8973)、平和不動産リート投資法人(8966) DIAMアセットマネジメント株式会社

国債先物は反落、長期金利0.680%に上昇(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0KV1PY20140121

 現物債の利回りには上昇圧力がかかった。国債先物主導で長期ゾーンを中心に益出しがみられたほか、20年債入札を控えた超長期ゾーンにも調整売りが出ていた。中期ゾーンもさえない。5年債入札そのものは無難だったが、相場へのインパクトは限られた。イールドカーブは長期ゾーンで膨らむ形状。 10年最長期国債利回り長期金利)は同2bp上昇の0.680%。(2014.01.21ロイター)

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さて、本日は、12月の「投資部門別 不動産投資信託証券売買状況」が東証から発表されていましたので、取り上げたいと思います。

http://www.tse.or.jp/market/data/sector/b7gje6000001k9ka-att/reit_m1312.pdf

まず、全体としては、40億円超の買い越しとなっています。その内訳は、投資信託が相変わらずの買い越しで460億円の買い越しです。投資信託は、10月470億円、11月360億円と高水準の買い越しが続いています。

逆に、国内個人投資家は、なんと610億円の売り越しとなり、これはやはり税制改正前の強烈な節税売りということのようです。もともと国内個人投資家は、ずいぶんと継続して売り越してきていますが、12月は最後の最後でドンと売ってきました。そのうち、信用は買い越しですから、現物による売り越しが本当にキツかったということです。

とは言いましても、逆に全体としては、買い越しであったという点は、底堅さを意味していますが、その意味では、よくNISA前に投資信託がこんなにも買ったなあといった印象です。NISAによる値上がりを見越してのことでしょうか。また、次の買い手は、金融機関が120億円でありますが、生保は売り越していますので、銀行が頑張ったということです。

なお、外国人投資家はどうだったかといいますと、43億円の買い越しです。外国人個人は、売り越しで法人が買い越しています。

さて、今後の各投資家の動向はどうなるでしょうか。NISAが始まったので、投資信託を通じた国内勢の資金流入は続きそうですし、NISAという意味では、個人投資家の久々の買い越し、なんてことがあれば良いのですが、昨年の売り越し状況を思い浮かべるとまだまだ売り越しとなるような気もします。

また、銀行は、1月から3月という季節は、決算前ということもあって、買ってくる傾向にはあるのですが、まだ1月なので、そんなに大きな動きはしてこないかもしれません。