Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、一時1900台回復も週末の長期金利急上昇で不安残す。

週末の東証リート指数は、寄り付き直後につけた1894.67が本日の高値。前場にかけて1869.90まで下落した後は、高値圏内まで戻しています。

全体としては、上昇銘柄31、下落銘柄9、変わらず1となりました。

個別銘柄では、多くの銘柄が上昇となる中、日本ビルファンド投資法人(8951)-0.33%ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)-2.34%日本リテールファンド投資法人(8953)-0.04%など主要銘柄が下落するといった珍しい相場。3月権利落ち銘柄の下落は、自然ですが。

また、長期金利が急上昇していましたので、最近、これらの銘柄と長期金利との関係で売買している筋が敏感に売ってきたのかもしれません。

国債先物が大幅反落、長期金利0.405%に急上昇(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0WT29620150327

現物市場は軒並み利回りが急上昇。現物売りについては期末を控えた一部国内勢の売りがきっかけとみられている。10年最長期国債利回り長期金利)は一時同8bp高い0.405%、20年超長期国債利回りは一時同10bp高い1.160%、30年超長期国債利回りは一時同11.5bp高い1.370%といずれも3月18日以来の水準に上昇した。10年・0.4%台に上昇した場面では、一部国内勢からの押し目買いも観測された。(2015.3.27 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の今週末終値は、1893.72となりました。先週末終値が1850.06でしたから、40ポイント程度の大幅続伸となりました。

今週の最安値は、火曜場中につけた1837.65、最高値は、木曜場中につけた1906.36でした。先週に引き続き週末の本日は、こうした週あたりの安値高値に遠からずの水準を上下しています。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1781.87(△2.4%)→1823.58(2.3%)→1849.42(1.4%) 商業物流 2342.82(△3.1%)→2375.85(1.4%)→2447.29(3.0%) 住宅   2498.91(△3.1%)→2502.91(0.1%)→2593.73(3.6%) 全体   1820.17(△2.8%)→1850.06(1.6%)→1893.72(2.3%)

不動産株 1758.46(4.6%)→1786.01(1.5%)→1780.13(△0.3%)

住宅系リートは、先週取り残された形でしたが、今週は指数をけん引しました。商業物流系リートも順調にあげています。不動産株は、日経平均の一服と同伴です。

Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

2015年3月28日時点 リート予想分配金利回り  3.19%→3.14%→3.06% 国債10年物最長期利回り  0.41%→0.325%→0.405% スプレッド        2.78%→2.815%→2.655%

東証リート指数の上昇により利回りが低下し、かつ、10年国債の利回りが急上昇しましたので、スプレッドは大幅に縮小しています。東証リート指数は、1900台を回復するところにまで上昇してきましたが、本日、長期金利が急上昇し、不安を残す週末となりました。

それでは、リート投資家のみなさま、今週もおつかれさまでした。