Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、住宅系リート最強の流れが続く。

週末の東証リート指数は、日中小刻みにヨコヨコのまま引けると思われましたが、引き際に売られて前日比-7.67。

全体としては、上昇銘柄17、下落銘柄31、変わらず1となりました。

個別銘柄では、MIDリート投資法人(3227)トップリート投資法人(8982)のように1%後半の上昇をみせる銘柄から、平和不動産リート投資法人(8966)のように2%超の下落となる銘柄までマチマチでした

長期金利:2日続いて終値過去最低を更新 初の0.3%台(毎日新聞 http://mainichi.jp/select/news/m20141213k0000m020064000c.html

12日の東京債券市場で、長期金利の指標である新発10年物国債の利回りの終値が前日より0.010ポイント下落(価格は上昇)し、0.395%となった。債券の業者間売買を仲介する日本相互証券によると、終値としては初めて0.4%を下回り、前日(0.405%)に続いて過去最低を更新した。(2014.12.12 毎日新聞

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の今週末終値は、1864.47となりました。先週末終値が1849.89でしたから、15ポイントほどの上昇となりました。

今週の最安値は、水曜場中につけた1833.84、最高値は、週末場中につけた1877.05でした。1日おきに下げ上げと上下のある週となりました。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1763.47(1.4%)→1780.36(0.9%)→1791.76(0.6%) 商業物流 2410.12(2.0%)→2436.72(1.1%)→2439.06(0%) 住宅   2462.06(3.6%)→2545.80(3.4%)→2598.26(2%) 全体   1826.72(2.0%)→1852.26(1.3%)→1864.47(0.6%)

不動産株 1656.17(△3.6%)→1654.61(0%)→1588.56(△3.9%)

東証リート指数は、住宅系指数の強い動きが続いています。こうして見てますと、上昇幅が小さくなってきてはおりますが、引き続きよく買われているとしか言えません。2014-11-10(月)からずっと週ベースで、上げ続けており、種別でも最強のパフォーマンスです。

Jリートと10年国債との利回り差の推移です。Jリートの上昇で利回りが下落していますが、10年国債の利回りも低下していますので、スプレッドが若干拡大しています。

2014年12月12日時点    先週  今週 リート予想分配金利回り  3.09%→3.07% 国債10年物最長期利回り  0.42%→0.395% スプレッド        2.67%→2.675%

来週のJリートに関する主なスケジュールですが、12月15日(月)首都圏新規マンション発売(前年比)-11月、16日(火)米住宅着工件数(前月比)-11月、17日(水)米FOMC結果発表、イエレンFRB議長会見です。

さて、金曜日には、三鬼商事のオフィス統計が発表されています。

都心5区オフィスの空室率低下が続く、三鬼商事(ケンプラッツ) http://www.e-miki.com/market/area.html

2014年11月末時点における都心5区のオフィス空室率は、前年同月比(YoY)-1.97ポイント、前月比(MoM)-0.05ポイントの5.55%と17カ月連続で低下した。(中略)また坪あたり募集賃料はYoY+4.51%、MoM+0.22%の1万6950円。新築ビルはYoY-0.30%、MoM-0.10%の2万6973円、既存ビルはYoY+4.57%、MoM+0.22%の1万6768円だ。(ケンプラッツ)

引き続き、空室率と賃料ともに改善が続いています。このあたりのことはすでに折り込み済み材料ですので、来週の相場には影響は少ないと思われます。

来週は、なんといっても、水曜日のFOMCが中心になろうかと思いますが、早くも思惑含みで米国債が上昇し、日本国債も同様に利回り低下となっております。国債利回りが低下すること自体は、リート相場にとりましては、追い風にはなりましょうが、FOMC後の展開が気になるところでありますから、動きにくい週にはなるかもしれません。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。