週末の東証リート指数は、木曜日の大幅反落を受けて、慎重な出だしとなりましたが、徐々に買われて前日比+7.47。ほぼ週初と同じ水準で引けました。
全体としては、上昇銘柄31、下落銘柄14、変わらず4となりました。
個別銘柄では、野村不動産オフィスファンド投資法人(8959)が+2.21%、森トラスト総合リート投資法人(8961)が+2.21%が2%を超える上昇しておりますが、そのほかは上げ下げ小幅の動きとなっています。
長期金利、0.420%に低下(sankeibiz) http://www.sankeibiz.jp/macro/news/141121/eca1411211653009-n1.htm
5日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(336回債、表面利率0.5%)の終値利回りが前日比0.010%低い0.420%だった。 日銀が大量の国債を買い入れているため需給が引き締まり、国債の価格が上昇、利回りは下がった。円相場が東京市場でも一時1ドル=120円台に下落したが、国債相場への影響は小さかった。(2014.12.05 sankeibiz)
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さて、東証リート指数の今週末終値は、1852.26となりました。先週末終値が1826.72でしたから、26ポイントほどの大幅な上昇続伸となりました。
今週の最安値は、週初場中につけた1835.84、最高値は、水曜場中につけた1892.39で1900の大台目前でした。木曜日に大幅な反落となったとはいえ、週あたりでは小さくない上昇幅です。
以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
オフィス 1737.74(1.4%)→1763.47(1.4%)→1780.36(0.9%) 商業物流 2361.67(1.8%)→2410.12(2.0%)→2436.72(1.1%) 住宅 2376.29(4.2%)→2462.06(3.6%)→2545.80(3.4%) 全体 1790.39(2.1%)→1826.72(2.0%)→1852.26(1.3%)
不動産株 1718.91(△2.6%)→1656.17(△3.6%)→1654.61(0%)
東証リート指数は、住宅系指数が上昇幅およそ100→90→80と週あたり大幅上昇が続いています。オフィス系の方がより健全な上昇幅に見えます。商業物流系の指数を追い抜いて久しいですが、その幅を拡大させています。
Jリートと10年国債との利回り差の推移です。引き続きJリートの上昇で利回りが下落していますので、スプレッドが縮小しています。
2014年12月21日時点 先週 今週 リート予想分配金利回り 3.19%→3.09% 国債10年物最長期利回り 0.455%→0.42% スプレッド 2.735%→2.67%
来週のJリートに関する主なスケジュールですが、12月12日(金)三鬼商事オフィス統計発表です。
さて、今週も続伸で引き続き強かったです。この1900の大台目前という水準はすでに2008年を超えておりまして、2007年12月26日の1895.48となります。
そして、1900台となりますと、2007年12月13日の1934.86以来となります。同年同月7日には、2000の大台も1日ですが、つけています。
こうなると当面の天井はどのあたりかというところが、話題になってくるわけですが、山崎成人氏は、以下のように述べています。
天井はどの水準?(山崎成人氏のコラム) http://www.reit-data.com/report_y/141205.html
東証REIT指数が続伸していますが、これは株式相場の上昇に連動した動きです。12月3日には1,881.64ポイントに達しましたので、1,900は目前ですから、天井は2,000ポイントになるのかもしれません。 こうなると、天井が何処かによって投資家の対応に変化が生じますから、当面の関心は天井の水準と、選挙結果と選挙後の動きになると思われます。(2014.12.05 山崎成人氏のコラム)
Jリート相場は、もはやリーマン後に投資を始めた私自身にとっても、未知の水準に至っておりますので、どこまで上昇していくのかというところについては、やはり勢いとしか考えようのないところであります。
個人的には、Jリート自体の配当目的の投資が妙味を減じてきているところでありますので、日経平均や海外リートの勢いも見ながらということになろうかと思っています。
それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。