週末の東証リート指数は、木曜の大幅高に引き続いて上昇傾向。1800の大台が見えてきました。
全体としては、上昇銘柄24、下落銘柄10、変わらず3となりました。
個別銘柄では、グローバル・ワン不動産投資法人人(8958)が+3.95%、ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)が+3.59%の上昇など、3%、2%の上昇銘柄が散見されておりました。
長期金利、0.455%に低下(sankeibiz) http://www.sankeibiz.jp/macro/news/141121/eca1411211653009-n1.htm
21日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(335回債、表面利率0.5%)の終値利回りが前日比0.010%低い0.455%だった。 日銀による国債買い入れで需給が引き締まり、国債価格は上昇、利回りは低下した。衆院解散は織り込み済みで、相場に影響しなかった。(2014.11.21 sankeibiz)
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さて、東証リート指数の今週末終値は、1790.39となりました。先週末終値が1753.36でしたから、37ポイントほどの大幅な上昇続伸となりました。
今週の最安値は、週初場中につけた1736.90、最高値は、木曜場中につけた1792.52でした。週を通して上昇が続く先週とほぼ同様の展開となりました。
以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
オフィス 1635.97(△4.7%)→1712.31(4.6%)→1737.74(1.4%) 商業物流 2231.61(0.7%)→2318.43(3.8%)→2361.67(1.8%) 住宅 2194.96(△0.1%)→2270.54(3.4%)→2376.29(4.2%) 全体 1683.02(△1.9%)→1753.36(4.1%)→1790.39(2.1%)
不動産株 1622.57(△3.0%)→1765.94(8.8%)→1718.91(△2.6%)
東証リート指数は、住宅系指数が大幅な上昇となっています。今更分配金を期待しての買いが入る水準でもありませんが、相対的な魅力だとかいう理由付けがあったかもしれません。
Jリートと10年国債との利回り差の推移です。Jリートの上昇で利回りが下落していますので、スプレッドが縮小しています。
2014年11月21日時点 先週 今週 リート予想分配金利回り 3.25%→3.19% 国債10年物最長期利回り 0.475%→0.455% スプレッド 2.775%→2.735%
来週のJリートに関する主なスケジュールですが、11月25日(火)米S&P/ケース・シラー[総合20](前月比)-9月、26(水)米新築住宅販売件数-10月、米中古住宅販売成約(前年比)-10月。
さて、今週も続伸で引き続き強かったですね。先週、「次の高値は、2008年1月9日の1774.56です」と書きましたが、あっさりと超えてきました。ただ、その前日の2008年1月8日には、1796.30を付けていますので、来週はこちらもいったんはあっさりとクリアしてくるとしても、そろそろ一服感がいつ来てもおかしくはないところかと思われます。
上昇鈍るオフィス系REIT 伸びしろはいかに(日経新聞) http://www.nikkei.com/money/features/82.aspx?g=DGXMZO7841727015102014000000
REITの価格推移が順調な中、オフィス系銘柄の値動きはやや低調に推移している。具体的には、東証REIT指数の上昇率が13年末から8月末までに9%近くに達しているのに対して、オフィス系銘柄で構成される東証REITオフィス指数の上昇率は5%程度にとどまる。(中略)4年前に入居したテナントは、2年前に当時の賃料水準を考慮した最初の契約更新を行っており、そして今年の契約更新を迎える。つまりオフィス系銘柄の収益増加のために欠かせない既存物件の賃料上昇は、2年前の賃料水準に左右されることになる。(2014.11.24 日経新聞)
それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。