Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、先週末の高値1648.90から反落。商業物流系は上昇。

週末の東証リート指数は、安く始まり、その後も日中をかけてズルズルと下げ続ける展開。日経平均と類似のチャートで、週間での終値安1634.54にて引け。

値上がり銘柄11、値下がり銘柄34、変わらず1銘柄となっています。全体的に下落が多くなっていますが、2%超の上昇をみせる銘柄も3つありました。

個別では、福岡リート投資法人(8968)+3.79%の上昇は、FTSE EPRA/NAREIT グローバルインデックス・シリーズへの組入れが本日リリースされたものと思われますが、前後関係はどのようだったのでしょうか。大和証券オフィス投資法人(8976)も同様の理由で+3.49%

長期金利終値、0.535%に上昇(産経ニュース) http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140905/fnc14090517200012-n1.htm

 5日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(335回債、表面利率0.5%)の終値利回りが前日比0.010%高い0.535%だった。 4日に米国債相場が下落した影響で、日本国債も売られて利回りが上がった。米雇用統計の発表を控え、持ち高調整の売りも出た。(2014.09.05 産経ニュース)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の今週末終値は、1634.54となりました。先週末終値が1648.90でしたから、およそ14ポイントほどの下落となりました。

今週の最安値は、週末の本日場中につけた1631.97、最高値は、火曜日場中につけた1650.19でありました。ほぼ週初から週末までジリ下げが続きました。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1629.88(1.1%)→1624.35(△0.3%)→1599.17(△1.5%) 商業物流 2157.05(0.7%)→2169.01(0.5%)→2175.42(0.2%) 住宅   2111.63(1.4%)→2105.96(△0.2%)→2069.91(△1.7%) 全体   1648.76(1.0%)→1648.90(0%)→1634.54(△0.8%)

不動産株 1601.81(3.3%)→1496.87(△6.5%)→1560.33(4.2%)

東証リート指数は、先週末をピークに反落となりました。そもそも先々週にオフィス系と住宅系が牽引する形で1%超の上昇後、両種別とも先週から先駆けて下落し、今週はその上昇分を取り消す値幅で下がっています。

一方で、先々週こそ0.7%の上昇にとどまった商業物流系が先週と今週上昇し続けています。

Jリートと10年国債との利回り差の推移です。

2014年9月5日時点 リート予想分配金利回り  3.44% 国債10年物最長期利回り  0.535% スプレッド        2.905%

来週のJリートに関する主なスケジュールですが、9月12日(金)三鬼商事のオフィス統計です。

さて、今週の東証リート指数は、下落し、先週末につけた1648.90をピークに反落となりました。2013年4月8日につけた1669.07からの久々の高値圏内にはいます。今週は、長期金利が上昇傾向でしたし、日銀会合も材料なしで、特段これを超えてくる勢いも理由付けもありませんでした。

来週は、オフィス統計が出てくる週となりますが、三鬼商事は週末に発表となりますし、米市場を眺めながら、長期金利の動向も見つつとなるやもしれません。

金利上昇懸念で調整含み、好需給要因が相場下支え=来週の円債市場(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0R62SQ20140905

来週の円債市場は調整含みの展開が予想されている。堅調なマクロ指標が相次ぐ米国市場で、早期利上げへの思惑が浮上しやすい。米金利が上昇した場合、円債相場にも一定の調整を余儀なくされそうだ。もっとも、円債は先物限月交代による買い戻し、日銀の買い入れ、9月国債大量償還対応といった独自の需給要因が金利上昇圧力を和らげるとの見方が出ている。10年最長期国債利回りの予想レンジは0.560%─0.510%。(2014.09.05 ロイター)

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。