Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

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今週のJリート(REIT)、週あたり50ポイントを超える大幅上昇!

週末の東証リート指数は、寄り付きからジリジリと上げ続ける展開。1600ポイントを超えるあたりから、上げ幅拡大。前日比32ポイントの大幅上昇となりました。

本日の売買代金は、およそ36,100百万円でした。値上がり銘柄46、値下がり銘柄0、変わらず0銘柄となっています。完全全面高です。いつ以来のことかは、あまり覚えがありません。

種別では、当然ですが、すべての種別で大幅に増えてきております。特にオフィス系の商いは、前日の2倍近くにまで膨らみました。

国債先物は反発、長期金利0.590%変わらず(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0P01GZ20140619

日銀が18日に国債買い入れの運営方針を再修正したことを受けて、残存10年超の買い入れ減額、細分化への警戒感が強まった。一方、他のゾーンは動意薄。日銀オペ結果は市場実勢範囲内に収まり、相場への影響は限られた。10年最長期国債利回り長期金利)は同変わらずの0.590%(2014.06.18 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の今週末終値は、1617.07となりました。先週末終値が1565.92でしたから、およそ50ポイントほどの大幅上昇となりました。昨年4月22日1614.52以来の終値ベースで、年初来高値を更新しました。

今週の最安値は、週初場中につけた1564.62、最高値は、週末終値である1617.07でありました。週ベースでの高値引けです。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1549.04(△1.7%)→1563.98(0.9%)→1607.25(2.7%) 商業物流 2015.89(0.4%)→2034.16(0.9%)→2111.06(3.7%) 住宅   1930.98(△1.7%)→1964.61(1.7%)→2040.97(3.8%) 全体   1549.53(△0.9%)→1565.92(1.0%)→1617.07(3.3%)

不動産株 1616.15(2%)→1612.07(△0.2%)→1663.78(3.2%)

各指数とも上昇していますが、商業物流系と住宅系指数が特に大幅上昇となっています。てっきりいつものようにオフィス系のボラが高くなっているものと思っていましたが、その逆でした。

また、不動産株も、リート並に上昇しています。といいますか、リートが不動産株並に上昇した、と言ったほうが良いかもしれません。

週間で16日から20日までの平均売買代金は、22,495百万円となっています。週末にどんときた形なので、平均としてはたいしたことのない数字です。

最後に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。

2014年6月20日時点    先々週末→先週末→今週末 リート予想分配金利回り  3.57%→3.54%→3.43% 国債10年物最長期利回り  0.6%→0.6%→0.59% スプレッド        2.97%→2.94%→2.84%

今週も、リートの大幅上昇によりスプレッドがぐっと縮小しています。

来週のJリートに関する主なスケジュールですが、6月23日(月)米中古住宅販売件数(前月比)-5月、24日(火)米S&P/ケース・シラー[総合20]-4月、米住宅価格指数(前月比)-4月です。

さて、今週のJリートは、大幅上昇となりましたが、ちょうど20日の前夜に以下のような記事が出ておりました。

上げ潮のREIT、アジア富裕層も食指動く(日経新聞 http://www.nikkei.com/markets/column/scramble.aspx?g=DGXNZO7294992018062014EN1000

 不動産投資信託(REIT)に上げ潮ムードが広がっている。REITの指数は連日で年初来高値を更新し、足踏み状態の日本株を尻目に力強さが戻ってきた。オフィス市況の改善期待や分配金利回りの高さがマネーを呼び込む要因だ。中国の不動産市場に先行き不透明感が台頭し、運用先を探すアジアの富裕層も食指を動かしている。(中略)物流施設を組み入れる「GLP」は2014年2月期(6カ月決算)に、保有物件の稼働率が99.9%を維持。面積ベースで約7%が契約更改を迎え、すべて賃料を増額改定したという。(2014.06.19 日経新聞

リートのここの物件の賃料が増額更改される傾向になれば、分配金にも反映されるとともに、投資口価格の上昇分をいくらかは飲み込むことはあろうかと思います。

それにしても、週末の上昇幅には久しぶりの勢いでした。昨年の春先来から見られなかったおっと目をみはる上昇でしたね。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。