Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

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今週のJリート(REIT)、週初で先週末の上げ幅を吐き出したあと、膠着。住宅系に底堅さ。

週末の東証リート指数は、寄り付きから前日比プラスの6ポイント。日中上下したものの、ほぼそのままの上昇幅で終了。日経平均が200以上下げていたのに比べると、強かったです。

本日の売買代金は、およそ24,038百万円でした。値上がり銘柄35、値下がり銘柄9、変わらず2銘柄となっています。

種別では、住宅系リートが久々の高水準で活況となりました。オフィス系と商業物流系は減少しました。住宅系は、どの銘柄がということもないのですが、大方の銘柄が活発でした。

国債先物は続伸、長期金利一時2013年5月2日以来の低水準(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0P81KK20140627

現物債はしっかり。日銀オペの結果から需給好転が確認できた30年債が強含みで推移したほか、20年債利回りは2月5日以来の1.410%に低下した。長期ゾーンも先物に連動する格好で堅調。中短期ゾーンの需給も引き締まっており、5年債利回りは2013年4月8日以来の0.165%を付けた。10年最長期国債利回り長期金利)は同0.5bp低下の0.560%。一時は2013年5月2日以来の低水準となる0.555%を付けた。(2014.06.27 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

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さて、東証リート指数の今週末終値は、1586.77となりました。先週末終値が1617.07でしたから、およそ24ポイントほどの反落となりました。先週末から今週の頭がイッテコイでしたから、翌日からはズルズルとはいかず、底堅かったとも言えたのではないでしょうか。

今週の最安値は、木曜につけた1576.56、最高値は、週初場中につけた1614.48でありました。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1563.98(0.9%)→1607.25(2.7%)→1573.91(△2.0%) 商業物流 2034.16(0.9%)→2111.06(3.7%)→2072.07(△1.8%) 住宅   1964.61(1.7%)→2040.97(3.8%)→2015.96(△1.2%) 全体   1565.92(1.0%)→1617.07(3.3%)→1586.77(△1.8%)

不動産株 1612.07(△0.2%)→1663.78(3.2%)→1622.88(△2.4%)

各指数とも下落していますが、住宅系は先週最も上昇したにもかかわらず、今週は最も下落幅が緩やかでした。

また、不動産株は、リートよりも厳しい下落となっています。

週間で23日から27日までの平均売買代金は、23,992百万円となっています。週末にどんときた形なので、平均としてはたいしたことのない数字です。

最後に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。

2014年6月27日時点    先々週末→先週末→今週末 リート予想分配金利回り  3.54%→3.43%→3.49% 国債10年物最長期利回り  0.6%→0.59%→0.56% スプレッド        2.94%→2.84%→2.93%

今週は、長期国債利回りが急落し、リートが下落しましたので、スプレッドが急拡大しました。

来週のJリートに関する主なスケジュールですが、6月30日(月)米中古住宅販売件数(前月比)-5月、7月1日(火)米6月ISM製造業景況指数、2日(水)6月ADP雇用統計(前月比)、7日(金)米6月非農業部門雇用者数です。

来週は、米雇用統計の週となります。今週は、先週の大幅上昇の週末分を週初で吐き出して以降は、膠着状態となりました。来週もリートとしては、今のよりも特段の材料もありませんし、雇用統計で大きなサプライズもあるとは言われておりませんので、Jリートとしても、どっちともつかない相場といいますか、日経平均を横目に見ながらということになるのではないでしょうか。

また、最近は、リートがよく日経新聞に取り上げられています。

不動産運用益が最高に 上期、REIT分配厚く(日経新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXNASGD26H1F_W4A620C1MM8000/

 地価回復やオフィスビル市況の改善で、不動産投資の収益が拡大している。個人投資家などから資金を集めて投資信託の形で運用する不動産の利益は、2014年度上期に約1000億円と最高になりそうだ。運用好調で投信の保有者への分配金も増加。投資マネーを呼び込み、新しい物件の取得でさらに収益を伸ばす好循環になっている。(2014.06.27 日経新聞

日経新聞に取り上げられる頃が山だったというパターンが多かった東証リート指数ですが、今回はどうでしょうか。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。