Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、終値1600ポイント超えを試す。長期金利が依然と低水準。

週末の東証リート指数は、寄り付きから上昇で1600ポイント乗せとなりましたが、その後は日中右肩下がりと安値引けです。

売買代金は、およそ20,005百万円でした。値上がり銘柄14、値下がり銘柄30、変わらず2銘柄となっています。最近では6月24日の200億円割れに迫る低水準でした。

個別では、大和証券オフィス投資法人(8976)や大和ハウス・レジデンシャル投資法人(8984)が2%超の上昇でしたが、そのほかは、総じて下落か小幅上昇でした。

国債先物は小幅続落、長期金利0.560%(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0PF1DE20140704

現物債は総じて底堅い。10日に入札を控える30年債に調整がみられた。国債買い入れオペは、残存5年超10年以下で利回り格差の水準が市場実勢に収まった。10年最長期国債利回り長期金利)は同変わらずの0.560%(2014.07.04 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の今週末終値は、1588.32となりました。先週末終値が1586.77でしたから、およそ1ポイントほどの小幅上昇となりました。ほぼヨコヨコともいえます。

今週の最安値は、月曜につけた1581.77、最高値は、週初場中につけた1605.62でありました。日に日に安値を切り上げていましたが、1600を終値ベースで明確に超えてくることはできませんでした。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1607.25(2.7%)→1573.91(△2.0%)→1579.10(0.3%) 商業物流 2111.06(3.7%)→2072.07(△1.8%)→2060.64(△0.5%) 住宅   2040.97(3.8%)→2015.96(△1.2%)→2031.21(0.7%) 全体   1617.07(3.3%)→1586.77(△1.8%)→1588.32(0%)

不動産株 1663.78(3.2%)→1622.88(△2.4%)→1644.78(1.3%)

各指数とも小幅ながらまちまちです。オフィス系と住宅系は上昇し、商業物流系は下落しています。

また、不動産株は、反発しています。。

週間で30日から4日までの平均売買代金(都合により30日,1日を除く。)は、22,795百万円となっています。

最後に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。

2014年7月4日時点    先々週末→先週末→今週末 リート予想分配金利回り  3.43%→3.49%→3.50% 国債10年物最長期利回り  0.59%→0.56%→0.56% スプレッド        2.84%→2.93%→2.94%

今週は、わずかですがスプレッドが拡大しましたが、ほぼ変わらずです。

来週のJリートに関する主なスケジュールですが、7月9日(水)米MBA住宅ローン申請指数(前週比)-7/4です。

今週は、米雇用統計が予想よりも良かったということで、高値を更新続けてきたNYダウがついに17,068.26と大台に乗せました。日本株もそうでしょうが、Jリートとしては、米国の良好なムードに支えられるということはありましょうが、ここからドンを上がっていくだけの材料があるわけではありませんし、ここまでJリートは上げてきておりましたので、まだ一服二服といったところでしょうか。

最近のトピックスでは、証券化協会長さんがGPIFからの投資に言及とのこと。

岩沙証券化協会長、REIT活況「GPIFの投資開始が大きい」(日経新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL030NT_T00C14A7000000/

 不動産証券化協会の岩沙弘道会長(三井不動産会長)は3日に都内で記者会見し、不動産投資信託(REIT)市場が活況なことについて「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が株式投資の一環として、4月からREITへの投資を開始したことが大きい」との認識を示した。加えて、少額投資非課税制度(NISA)を通じて「個人の資金も流入している」とも指摘した。(2014.07.03 日経新聞

GPIFやNISA、日銀による買いや昨今の現物不動産や今後の景気のことを見渡してみますと、まだしばらくはJリートは取りあえず持っておけといった流れが続いていくのではないかと思います。ただ、利回り投資の時代は終わり、配当はもらいつつも基本的にyはキャピタルで利益を得るフェーズに入っているとは思います。

超短期では、特段の材料が出ているわけでもありませんので、日経平均長期金利の動き次第では、あっさりと下もありえますので、留意が必要と考えます。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。