Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、10年国債利回りの低下と東証リート指数下落でスプレッドが拡大。

週末の東証リート指数は、寄り付きから低く始まりましたが、一時前日比プラス圏まで戻す動きもありました。とはいえ、連日の悪ムードの中、後場も苦しい展開となり、前日比マイナス9ポイント台。

本日の売買代金は、およそ24,295百万円でした。値上がり銘柄9、値下がり銘柄31、変わらず4銘柄となっています。

商いはある程度の金額が上がっているのですが、オフィス系も結構売られておりますので、ムードは良くないです。本日悪くない決算をリリースしたオリックス不動産投資法人(8954)-1.76%ですが、週明けは評価されるでしょうか。

ちなみに、木曜日に良くも悪くも評価されうる決算を出している大和ハウス・レジデンシャル投資法人(8984)ですが、前日比変わらずでした。ただ、今後も住宅系らしく安定した分配金の推移になると思われますので、決算要因で売られるということはなかろうかと思います。

長期国債先物は続伸、長期金利0.605%変わらず(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0N31L120140411

現物債は超長期・長期ゾーンの利回りに低下圧力がかかった。先物同様に入札結果後に需要が強まった。ただ、5年債は来週の入札を前に調整地合い。10年最長期国債利回り長期金利)は同変わらずの0.605%。(2014.04.11 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の今週末終値は、1454.08となりました。先週末終値が1470.62でしたから、およそ16ポイントほどの反落となりました。

今週の最安値は、週末場中につけた1453.81、最高値は、週初場中につけた1498.16でありました。週初に高値をつけて週末で安値をつけるというまさに尻すぼみ相場です。週ベースでの値幅が30ポイント超えしました。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1466.02(1.7%)→1471.01(0.3%)→1460.31(△0.7%) 商業物流 1908.81(1.3%)→1909.97(0%)→1876.38(△1.7%) 住宅   1832.46(1.3%)→1835.60(0.1%)→1815.70(△1.0%) 全体   1467.37(1.5%)→1470.62(0.2%)→1454.08(△1.1%)

不動産株          1640.80   →1469.74(△10%)

傾向的にボラリティの高いオフィス系が意外に底堅かった印象です。最も下落幅が大きかったのは、商業物流系となりました。住宅系も全体指数なりに下がっております。

今週から参考までに不動産株の指数も掲載します。いきなりですが、10%下落しています。下落したとはいえ、リートの底堅さを物語ることとなりましたが、逆に不動産株指数は直近2週間ほどで同じくらいの幅で上昇してきておりました。

このあたり、不動産株に比べても高い配当傾向があるリートですから、その裏付けがあるないの差はあろうかと思われます。

7日から11日までの平均売買代金は、22,959百万円となり、月初であった先週よりも減少しました

最後に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。

2014年4月11日時点    先々週末→先週末→今週末 リート予想分配金利回り  3.76%→3.74%→3.79% 国債10年物最長期利回り  0.63%→0.64%→0.605% スプレッド        3.13%→3.1%→3.185%

今週は、国債10年物最長期利回りが0.605%まで低下し、東証リート指数は下落したため、スプレッドは拡大しています。来週もこの傾向が続くのであれば、どこかでこのスプレッドに市場の目が向いてくることもあるかもしれません。

今週は、日銀による金融緩和策拡大の期待が大幅に低下したと言われており、米国株の調整局面も顕著になったことで、株式市場に引っ張られる形もあって、東証リートは軟調な動きとなりました。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。