Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

Jリート(REIT)、2月の「投資部門別売買状況」は、買い越し。引き続き投資信託と銀行が牽引。

本日の東証リート指数は、寄り付きから10ポイントのGU。前場は勢いそのままで一時1500ポイントまであと2ポイント程度まで寄りました。後場になると、さすがに戻りましたが、前日比20ポイント。

本日の売買代金は、およそ21,119百万円でした。値上がり銘柄36、値下がり銘柄4、変わらず4銘柄となっています。

オフィス系の売買代金が120億円と復調したのに対し、住宅系は20億円を下回るなど、種別によって雰囲気に差が出ております。

個別銘柄では、旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)や商業物流系でもメインどころの日本リテールファンド投資法人(8953)、日本プロロジスリート投資法人(3283)が活発に売買されています。

先週末の年金のワタシ買います発表による下支えもあったと思われますが、長期金利の急低下もポジティブ要因だったように思います。

国債先物は大幅反発で引け、長期金利0.615%に低下(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0MZ17E20140407

 現物債はオペ通告を好感した買いが入ったことで、超長期・長期ゾーンがしっかり。米雇用統計後に金利上昇を見込んでいた市場参加者から買い戻しが入った。10年最長期国債利回り長期金利)は同2.5bp低い0.615%に低下した。(2014.04.07 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


本日は、東証からリリースされております「投資部門別 不動産投資信託証券売買状況」の2月分を取り上げたいと思います。

投資部門別 不動産投資信託証券売買状況(東証 http://www.tse.or.jp/market/data/sector/b7gje6000001k9ka-att/reit_m1402.pdf

全体としては、10億円弱の買い越しとなりました。1月は、46億円の買い越しでありましたから、勢いは衰えてきております。

では、その内訳ですが、やはり引き続きの投資信託です。350億円の買い越しということで、1月とほとんど同じ水準買い越してきています。また、金融機関も230億円ということで、こちらも1月に比べるとマイナス30億円ではありますが、引き続きの高水準と言って良いと思います。なお、生保が30億円売り越していますが、銀行が260億円ほどの買い越しということです。

次に売り手ですが、本邦個人投資家370億円弱の売り越しとなっており、1月よりもずいぶんと勢いが増した格好になっています。一方では、投資信託を通じて買っているとはいえ、この売り越しは相場の主な下押し要因と言えそうです。その売り越し額は、1月にいったん半減したのですが、そのまま沈静化するといったことにはなりませんでした。

また、外国人投資家は240億円の売り越しですが、1月の300億円よりは少なくなっています。こちらもまだ売り傾向が続いています。

以上のように、先月に引き続いて、買いの主体は投資信託と銀行であり、売りは本邦個人投資家と海外投資家であります。まだ3月が発表されておりませんが、決算月である銀行がどうであったのかは、気になるところです。