Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、1500ポイント近辺での売りも底堅く。日銀による計9億円の購入と10年債利回りの低下が支援材料。

週末の東証リート指数は、前場に下落が続き、一時20ポイントほどの下落となりましたが、後場になると徐々に戻し、前日比3ポイント程度。日銀の3日連続となる3億円の買い入れもありました。 http://www3.boj.or.jp/market/jp/etfreit.pdf

本日の売買代金は、およそ32,801百万円でした。値上がり銘柄19、値下がり銘柄19、変わらず6銘柄となっています。代金は急増していますが、全体的に売買が活発になったという感じではなく、個別に売買が跳ね上がったことが原因です。

個別銘柄では、旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)の売買が増加していますが、前者が-1.52%、後者が-1.96%と下落しています。野村不動産オフィスファンド投資法人(8959)は、1銘柄で80億の急増ぶりです。

そのほか、ユナイテッド・アーバン投資法人(8960)が、出来高を伴って+1.83%の上昇と銘柄で白黒はっきりした銘柄が散見されます。

長期金利終値、やや低下し0・580%(sankeibizhttp://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0LQ1S220140221

 28日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(332回債、表面利率0・6%)の終値利回りが前日比0・005%低い0・580%となった。 東京株が軟調に推移したため、安全資産とされる国債はやや買いが優勢で、利回りが小幅低下した。週末とあって持ち高調整の動きが中心で、全般に方向感に乏しい展開だった。(2014.02.24 sankeibiz

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の今週末終値は、1504.90となりました。先週末終値が1493.00でしたから、10ポイント程度の上昇となりました。

今週の最安値は、週末の場中につけた1487.12であり、最高値は、木曜日場中につけた1509.23でありました。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1466.61(△2.7%)→1461.73(△0.3%)→1507.14(3.1%)→1517.42(0.6%) 商業物流 1904.14(△1.4%)→1882.04(△1.1%)→1918.56(1.9%)→1944.78(1.3%) 住宅   1820.35(△1.8%)→1814.66(△0.3%)→1849.54(1.9%)→1847.82(0%) 全体   1465.02(△2.1%)→1456.07(△0.6%)→1493.00(2.5%)→1504.90(0.7%)

指数別に見ますと、商業物流系の上昇が際立っていることがわかります。先々週の下げ幅が大きかった分さらに戻したという見方もできますし、オフィス系は先週3%超の上げ幅でしたから、追いついたとも言えます。

24日から28日までの平均売買代金は、22,885百万円ということですが、週末に一部個別銘柄の売買が跳ね上がったという効果が大きいです。

最後に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。

2014年2月28日時点    先週末→今週末 リート予想分配金利回り  3.7%→3.67% 国債10年物最長期利回り  0.6%→-0.58% スプレッド        3.1%→3.09%

今週は、国債10年物最長期利回りが0.58%にまで下がってきております。東証リート指数は、週間ベースで上昇しておりますが、リートと国債のスプレッドは、それを打ち消すように国債利回りが下がっておりますので、スプレッドだけで見ますと、リートの上昇によって妙味が薄れる効果は軽減されています。

また、合計9億円の日銀によるREIT買い入れについても、実弾というよりも心理的に安心感として支援材料となったのではないかと思います。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。