Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、オフィス系が下落を牽引。商い減少が動きにくさを物語る。

本日の東証リート指数は、前場上昇した場面もありましたが、8ポイントを超えないレンジの中のことです。後場には、戻して前日比ほぼ変わらず。

本日の売買代金は、およそ23,598百万円でした。値上がり銘柄23、値下がり銘柄16、変わらず4銘柄となっています。週末でしたが、思ったより商いが膨らみました。前場ある程度買い上げる動きがあった後、後場で週末売りがあったということになるでしょうか。

個別銘柄では、相変わらず日本リテールファンド投資法人(8953)アドバンス・レジデンス投資法人(3269)の商いが比較的高水準です。また、理由は特に分かりませんが、インヴィンシブル投資法人(8963)が+6.37%の上げ。

債券は下落、円安や米金利上昇を警戒-長期金利は2カ月半ぶり高水準(ロイター) http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MXOJXC6JTSF901.html

債券相場は下落。外国為替市場での円安進行や米国の長期金利上昇への警戒感から売りが優勢となった。先物は3カ月ぶり安値に達し、長期金利は2カ月半ぶり高水準を付けた。(中略)現物債市場で長期金利  の指標となる新発10年物国債の332回債利回りは同1ベーシスポイント(bp)高い0.67%で開始し、その後は水準を切り上げ、午後には0.69%と9月30日以来の高水準を付けた。(2013.12.13 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の週末終値は、1440.11となり、先週末終値1446.82から6ポイントほどの小幅下落です。最安値は本日の1439.96、最高値は10日(火)の1457.84でした。週を通しての最安値は、本日でありますが、ほとんど終値と変わりがなく、安値引けといってもよさそうです。

また、今週から、毎週土曜日の定例となっておりました種別指数についても、まとめて金曜日に見ていきたいと思います。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1514.79(3.6%)→1476.60(△2.5%)→1502.12(1.7%)→1460.02(△2.8%) 商業物流 1848.77(2.8%)→1819.05(△1.6%)→1845.97(1.4%)→1829.64(△0.8%) 住宅   1838.99(2.0%)→1814.31(△1.3%)→1815.81(0%)→1803.31(△0.6%) 全体   1477.97(3.1%)→1447.51(△2.0%)→1467.84(1.4%)→1440.11(△1.8%)

住宅系は、ディフェンシブ傾向という前評判どおりの底堅さを見せる一方で、オフィス系の下落っぷりも同じく前評判どおりかと思われます。昨日発表されました都心のオフィス稼働率も改善となっておりましたが、本日のところはあまり材料にもなっていないようでした。

今週の平均売買代金は、20,774百万円となり、先週よりも減少しています。これで長らく保っていた月末に近づくほど商いが増えるの法則が途絶えています。

また、japan-reitによると、リート予想分配金利回りは、今週末で3.83%となり、投資口価格の下落により上昇しています。一方で国債10年物最長期利回りは、0.69%と上昇していますが、そのスプレッドは先週末から3.13%→3.14%と拡大しています。

以上をまとめますと、売買代金は減少し、オフィス系リートが下落を牽引しました。そのため、リート全体の予想分配利回りは上昇しましたが、国債の利回りも同時に上昇していますので、スプレッドは多少開いたのみとなっています。

新しい年が見えてくるまでの耐え時でしょうか。それともFOMCまで様子見でしょうか。いずれにしましても、なかなかに動きにくい週であったということはありましたね。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。