本日の東証リート指数は、前場はヨコヨコの推移となりましたが、後場には下落で前日比-9.54ポイント。日経平均に追従した面もあります。
本日の売買代金は、およそ16,006百万円でした。値上がり銘柄7、値下がり銘柄2、変わらず36銘柄となっています。久々の目をみはるほどの低商いです。
種別では、すべての種別で商いが静まりました。今週の日銀会合は、報道ベースで現状維持というのがコンセンサスのようですが、会合を前に買い手が一気に減少したような感じです。
国債先物は小反落、長期金利0.590%に上昇(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0O51LR20140519
現物債は長期ゾーンに高値警戒感からくる益出しがみられた。20年債入札を前にしているが、超長期ゾーンは底堅く推移。一方で中期ゾーンはさえない。国債買い入れオペの残存5年超10年以下の応札倍率は利益確定売りが厚かったことで4倍台と高くなった。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1bp上昇の0.590%。(2014.05.19 ロイター)
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本日は、東証からリリースされております「投資部門別 不動産投資信託証券売買状況」の4月分を取り上げたいと思います。
投資部門別 不動産投資信託証券売買状況(東証) http://www.tse.or.jp/market/data/sector/b7gje6000001k9ka-att/reit_m1404.pdf
全体としては、20億円ほどの買い越しとなりました。1月46億円、2月10億円、3月24億円4月20億の買い越しという流れです。
ですが、4月は、自己計が170億の買い越しとなっている一方で、委託計が150億の売り越しとなっています。自己計は、一般的には、証券会社が自ら行った取引であり、委託系が証券会社が個人などから委託を受けて行った取引ですから、売り越し分を上回って、証券会社が相場を買い支えたことになるでしょうか。
では、その内訳ですが、4月に入ってついに投資信託が売り越しとなりました。売り越し額は1億7千万ほどですから、僅かです。ただ、新年に入っても一貫して買い越してきた投資信託が買い越さなかったことで、委託計が売り越しになったものと思われます。
一方で、投資信託とともに買い続けてきた金融機関は270億円とこちらは引き続き買い越してきています。3月よりも勢いが増しました。しかも、金融機関の内訳として、生保等が70億売り越しています中で、銀行が340億円の買い越しですから、銀行は買いにきています。
次に売り手ですが、本邦個人投資家が280億円ほどの売り越しとなっており、金融機関の買いを飲み込んでいます。
また、外国人投資家は、およそ60億円の売り越しです。こちらは2月連続で先月比半額と減少しています。売りが減ってきました。
以上のように、先月とは異なり、買いの主体は銀行と証券会社であり、売りは投資信託を含む本邦個人投資家と海外投資家であります。投資信託の買いがパタッとやみました。これは、証券会社が170億円買い越していることと同時ですから、投資信託の解約分を証券会社が買い取っているようにも見えますが、どうなんでしょうか。
4月は、投資信託の買いが止まったということですが、5月に入って再び東証リート指数が年初来高値を記録していますので、引き続き買い越している可能性もありますから、投資信託の動向が反転したと言うにはまだ早計かと思われます。