Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、1500ポイントから上離れ。日銀会合を名目とした一服に留意か。

週末の東証リート指数は、寄り付きこそ下落する局面もありましたが、切り返すと、ジリジリと上値を切り上げる展開。前日比+5.78ポイント。

本日の売買代金は、およそ24,628百万円でした。値上がり銘柄30、値下がり銘柄12、変わらず3銘柄となっています。

種別では、すべての種別で売買が増加しています。先週末に引き続き240億円台乗せとなり、ここのところ週末の売買が多くなっています。

長期国債先物は続伸、長期金利2カ月ぶり0.580%に低下(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0O21ME20140516

現物債は長いゾーン中心に強含み。日銀オペが想定通りにオファーされ、残存10年超の結果はしっかりだった。10年最長期国債利回り長期金利)は同1bp低下の0.580%と3月4日以来約2カ月ぶりの水準に低下した。(2014.05.16 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の今週末終値は、1518.59となりました。先週末終値が1502.85でしたから、およそ16ポイントほどの上昇となりました。週ベースでは、週末4月11日の1454.08ポイントから上昇し続けていることになります。

今週の最安値は、週初場中につけた1497.66、最高値は、週末終値である1518.59でありました。週ベースでの高値引けです。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1498.95(0.1%)→1510.41(0.7%)→1528.45(1.1%) 商業物流 1925.38(0.6%)→1929.78(0.2%)→1948.55(0.9%) 住宅   1868.18(0.6%)→1892.62(1.3%)→1905.75(0.6%) 全体   1492.89(0.3%)→1502.85(0.6%)→1518.59(1.0%)

不動産株 1476.93(△2.5%)→1529.58(3.5%)→1587.83(3.8%)

各指数とも上昇しておりますが、今週はオフィス系が特に好調となっております。先週は住宅系が伸びておりましたが、今週は先週末に出たオフィス賃料の反転が材料になったように思えます。

また、今週も不動産株指数も力強い続伸となっています。

週間で12日から16日までの平均売買代金は、20,418百万円となっています。

最後に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。

2014年5月16日時点    先々週末→先週末→今週末 リート予想分配金利回り  3.69%→3.67%→3.64% 国債10年物最長期利回り  0.62%→0.605%→0.58% スプレッド        3.07%→3.065%→3.06%

今週は、東証リート指数が上昇し、利回りが減少していますが、国債10年物最長期利回りも低下しましたので、スプレッドはわずかな縮小に留まっています。1500ポイントからジリジリと上離れてきました。

来週のJリートに関する主なスケジュールですが、19日(月)首都圏新規マンション発売(前年比)-4月、21日(水)日銀金融政策決定会合[結果公表]-5月、FOMC議事録公表、22(木)米中古住宅販売件数-4月、23(金)新築住宅販売件数-4月です。

来週は、5月20日(火)・21日(水)と日銀会合が開かれます。金融緩和の拡大が期待される向きもありますが、大方の報道ベースの情報では、現状維持とされているようです。

この金融緩和期待で上昇してきたのであれば、急落するでしょうし、そうでなければ、下落も一時的なものになるものと思われます。個人的には、今週の上昇は、オフィス賃料反転という材料が大きかったのではないかと思っていますが、その材料がそろそろ頭うちとくれば、日銀会合の現状維持を名目とした売りということもあってもよさそうに感じています。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。