Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、1500ポイント台に再び乗せ。都心オフィスの賃料上昇傾向が明確に!

今週の東証リート指数は、前場1500ポイントを回復して始まりましたが、後場にかけて膠着。引け際に再び1500ポイントを回復して終了。

本日の売買代金は、およそ21,270百万円でした(日本リート投資法人を除く。)。値上がり銘柄35、値下がり銘柄6、変わらず4銘柄となっています。

種別では、オフィス系と商業物流系がやや商いが減少。一方で、住居系は増加しています。

また、8日に公募増資をリリースしたケネディクス・オフィス投資法人(8972)-3.22%と売られています。同日発表されてました分配金の推移からすると、再び10,000円台の回復を目指す流れとなってきておりますので、後日再評価されることもあろうかと思われます。

長期国債先物は小幅続落、長期金利0.605%に上昇(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0NV34220140509

現物債は長期ゾーンが先物への連動性を強め、入札を控える超長期ゾーンは調整地合いとなった。2年債は小じっかり。国債買い入れオペでは、残存5年超10年以下の応札倍率が2倍台と前回から低下したが、影響は限られた。10年最長期国債利回り長期金利)は同0.5bp上昇の0.605%。(2014.05.09 ロイター)

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※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の今週末終値は、1502.85となりました。先週末終値が1497.66でしたから、およそ5ポイントほどの上昇となりました。GW明けの3日の商いでありましたが、5/1に引き続いての1500ポイント台回復です。

今週の最安値は、木曜日場中につけた1488.95、最高値は、水曜日につけた1508.10でありました。GW明けの水曜日に週ベースの高値をつけていました。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1497.10(2.5%)→1498.95(0.1%)→1510.41(0.7%) 商業物流 1913.01(1.9%)→1925.38(0.6%)→1929.78(0.2%) 住宅   1855.58(2.1%)→1868.18(0.6%)→1892.62(1.3%) 全体   1487.28(2.2%)→1492.89(0.3%)→1502.85(0.6%)

不動産株 1515.53(3.1%)→1476.93(△2.5%)→1529.58(3.5%)

各指数とも上昇しておりますが、住宅系が特に好調となっております。不動産株指数もGW前の下落を超える上昇幅です。

週間で7日から9日(都合により8日除く。)までの平均売買代金は、22,656百万円となっています

最後に、Jリートと10年国債との利回り差の推移です。

2014年5月9日時点    先々週末→先週末→今週末 リート予想分配金利回り  3.71%→3.69%→3.67% 国債10年物最長期利回り  0.6%→0.62%→0.605% スプレッド        3.11%→3.07%→3.065%

今週は、国債10年物最長期利回りが低下した一方で、東証リート指数が上昇したため、スプレッドは縮小しています。1500ポイントの周辺をウロウロする展開が続いています。

来週は、Jリート関係の指数はあまりありませんが、16日(金)に米住宅着工件数(前月比)-4月が発表される予定です。

なお、来週評価される材料となる可能性のあるオフィスに関する情報をあげておきます。9日に発表されたオフィスの統計です。

都心5区募集賃料が4カ月連続上昇(三鬼商事 http://www.e-miki.com/market/download/sikyo/F1405_TO.pdf

2014年4月末時点における都心5区のオフィス空室率は、前年同月比(YoY)-1.90ポイント、前月比(MoM)-0.06ポイントの6.64%と10カ月連続で低下した。 募集賃料はYoY-0.19%、MoM+0.80%の1万6455円と4カ月連続でMoMプラスだった。新築ビルはYoY+8.19%、MoM±0.0%の2万7900円。既存ビルはYoY-0.47%、MoM+0.83%の1万6242円と、3カ月連続のMoMプラスだ。(2014.05.09 三鬼商事

従来からオフィス賃料の反転上昇という報道については、勇み足となってきておりましたが、いよいよ都心5区についてのオフィスは、反転上昇となってきたようです。

この点がオフィス系リートの分配金の反転につながってくる動きとなれば、投資口価格の上昇となってくるものと思われますが、その情報がリリースとなってからでは、投資妙味に欠けるところがありますので、各投資法人がすでにリリースしているレポートと分配金の推移などを見ながら、より早く分配金が上昇傾向へと推移する銘柄に投資していかれるのが良いと思いますし、当ブログでも研究していきたいと思っております。

それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。