Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

Jreit(不動産投資信託)の情報をほぼweeklyで提供。

今週のJリート(REIT)、長期金利がやや落ち着き、わずかな上昇。好調な日経平均のもと、不動産株は好調。

週末の東証リート指数は、小高く始まりましたが、前場はズルズルと下げる展開。後場になると、下げ止まりましたが、引け際にかけて若干の戻しで、前日比-5.91に留まる。

全体としては、上昇銘柄12、下落銘柄22、変わらず6となりました。

個別銘柄では、今週上下ありました2銘柄日本ビルファンド投資法人(8951)ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)は、わずかなプラスを確保。その他、1%程度の動き。

国債先物は続伸、長期金利変わらず0.390%(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0VT0TB20150219

現物債は超長期ゾーンの利回りに上昇圧力がかかった。日銀オペの結果が残存10年超25年以下で強いことを確認すると、20年債を中心に利回りが低下する局面があったが、先週の政府の経済財政諮問会議で、日銀の黒田総裁が日本国債の将来的なリスクについて言及したにもかかわらず、議事要旨から削除されていたことが分かったとのテレビ朝日の報道を受けて、超長期ゾーンに売りが圧力が強まった。10年最長期国債利回り長期金利)は前営業日比変わらずの0.390%。日銀オペを好感した買いで一時は2月10日以来の0.375%に低下する場面があった。(2015.2.20ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

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さて、東証リート指数の今週末終値は、1860.98となりました。先週末終値が1852.82でしたから、8ポイント程度の上昇となりました。

今週の最安値は、火曜日場中につけた1840.70、最高値は、木曜場中につけた1889.27でした。最近は、火曜日に安値を付ける展開が多いようです。また、週末の本日も週安値に近付く場面もありましたが、なんとか戻した格好です。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1824.36(0.1%)→1792.09(△1.7%)→1806.00(0.7%) 商業物流 2456.65(0%)→2410.57(△1.8%)→2414.88(0.1%) 住宅   2632.01(0.5%)→2568.49(△2.4%)→2570.97(0%) 全体   1889.00(0.1%)→1852.82(△1.9%)→1860.98(0.4%)

不動産株 1576.14(4.3%)→1634.36(3.6%)→1688.50(3.3%)

東証リート指数は、先週の週ベースでの大幅下落から僅かに戻しています。先週末に発表されたオフィス統計を好感する向きもあったかもしれませんが、比較的オフィス系リートの伸びが出ています。また、好調な日経平均から不動産株の良好なパフォーマンスが続いています。先日住友不動産も好調な決算との報道もあり、持ち直しているオフィス賃料に支えらえれた好業績がついてきている格好です。

Jリートと10年国債との利回り差の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

2015年02月20日時点 リート予想分配金利回り  3.05%→3.12%→3.11% 国債10年物最長期利回り  0.34%→0.415%→0.39% スプレッド        2.71%→2.705%→2.72%

東証リート指数の微上昇により利回りは若干低下していますが、それ以上に長期金利が戻りましたので、両者のスプレッドは拡大しています。

来週のJリートに関する主なスケジュールですが、2月23日(月)米中古住宅販売件数-1月、24日(火)米S&P/ケース・シラー[総合20]-12月、25日(水)米新築住宅販売件数-1月、26日(木)米住宅価格指数(前月比)-12月 です。

さて、来週の国債市場は、比較的落ち着いた展開が予想されています。日経平均の動きも引き続き堅調となるのであれば、そろそろJリートの値幅も落ち着いてくるのではないでしょうか。ただ、あまりに投資家の視線から外れすぎても、あっさりと下落に転じるといった流れもないわけではありませんので、留意が必要かと思われます。

日銀買い入れで需給改善期待、リスク資産変調なら国債買いも=来週の円債市場(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0VN3K820150213

来週の円債市場は底堅い展開が予想されている。23日、25日、27日に日銀買い入れが予想されており、需給改善期待が相場を支える見通し。戻り売りへの警戒感が上値を抑制しそうだが、一方で世界的に実体経済以上に買われている株価などのリスク資産価格に変調が生じれば、安全資産とされる国債が買い進まれるとの見方が出ている。10年最長期国債利回りの予想レンジは0.410%─0.340%。(2015.02.20 ロイター)

それでは、リート投資家のみなさま、今週もおつかれさまでした。