Jreit(不動産投資信託)情報weekly~リート話はてな支局

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今週のJリート(REIT)、1800に迫る下落もかろうじて半分程度戻す。長期金利が2か月ぶりの水準。

週末の東証リート指数は、昨日の大幅反発の流れから一時1870.18まで上昇しましたが、さすがに週末の警戒感があったのか、後場に入ったところで急落となり、前日比-8.97。

全体としては、上昇銘柄13、下落銘柄26、変わらず1となりました。

個別銘柄では、機関銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)-0.35%など終わってみれば、小幅に下落といった銘柄が多くなっています。

国債先物は反落、長期金利0.415%に上昇(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0VN2WX20150213

現物債の利回りには強い上昇圧力がかかった。来週に20年利付国債の入札を控える超長期ゾーン利回りの上昇が目立った。10年最長期国債利回り長期金利)は前営業日比2.5bp上昇の0.415%。一時0.435%と2014年12月8日以来の高水準を付けた。(2015.2.13 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。


さて、東証リート指数の今週末終値は、1852.82となりました。先週末終値が1889.00でしたから、30ポイント超の大幅下落となりました。

今週の最安値は、火曜日場中につけた1805.70、最高値は、収書場中につけた1884.56でした。先週の火曜日には、わずかに1800台を割り込む安値をつけていますが、今週も火曜日に1800に接近する安値となっています。2週連続でこのあたりの水準が節目のポイントになっているようです。

以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。

オフィス 1822.05(△4.0%)→1824.36(0.1%)→1792.09(△1.7%) 商業物流 2457.69(△3.2%)→2456.65(0%)→2410.57(△1.8%) 住宅   2617.51(△4.9%)→2632.01(0.5%)→2568.49(△2.4%) 全体   1886.51(△3.8%)→1889.00(0.1%)→1852.82(△1.9%)

不動産株 1510.23(△2.3%)→1576.14(4.3%)→1634.36(3.6%)

東証リート指数は、週ベースでは、先週の小反発からの反落です。本日もそうでしたが、長期金利の上昇傾向が継続していますから、どうしても頭をおさえらえる形になります。一方で、日経平均が上昇中ですから、不動産株指数は2週連続での大幅な上昇となっています。

Jリートと10年国債との利回り差の推移です。東証リート指数の下落により利回りは上昇していますが、それ以上に国債の下落により長期金利が上昇していますので、両者のスプレッドは縮小しています。

2015年02月13日時点    先週  今週 リート予想分配金利回り  3.05%→3.12% 国債10年物最長期利回り  0.34%→0.415% スプレッド        2.71%→2.705%

来週のJリートに関する主なスケジュールですが、2月18日(水) 日銀金融政策決定会合決定内容発表、米1月住宅着工件数(前月比)、19日(木)1月貿易統計(通関ベース) です。

さて、先々週は0.2%台だった長期金利は、先週には0.3%台となり、今週は0.4%台になっています。来週は、0.4%台での推移が予想されていますが、このあたりの動き次第ではリートも過敏に反応する可能でもあろうかと思いますので、留意が必要と考えます。

長期金利0.4%台で乱高下、20年債入札は波乱含み=来週の円債市場(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0VN3K820150213

来週の円債市場で10年物最長期国債利回り長期金利)は0.4%台で乱高下しそうだ。ボラティリティ拡大による市場参加者のリスク許容度が極端に低下しているため、17日の20年利付国債の入札を不安視する声が多い。波乱となる可能性を指摘する声が優勢で、利回りに強めの上昇圧力がかかるとみられている。10年物最長期国債利回り予想レンジは0.495%─0.400%。(2015.02.13 ロイター)

それでは、リート投資家のみなさま、今週もおつかれさまでした。