週末の東証リート指数は、10ポイント以下の狭いレンジの中で小刻みに揺れ動くような相場となりました。前日比+15.20。
全体としては、上昇銘柄36、下落銘柄11、変わらず0となりました。
個別銘柄では、5日に新規上場となりました日本ヘルスケア投資法人(3308)が+6.09%、大和ハウスリート投資法人(3263)が+5.22%。
長期金利、やや上昇して0・470%(産経ニュース) http://www.sankei.com/economy/news/141107/ecn1411070031-n1.html
7日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(335回債、表面利率0・5%)の終値利回りが前日比0・005%高い0・470%だった。 円安が続き、東京株も上昇したため国債は売られて利回りが上がった。米雇用統計の発表を控えて持ち高調整の売りも出た。(2014.11.07 産経ニュース)
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さて、東証リート指数の今週末終値は、1683.02となりました。先週末終値が1716.55でしたから、実に34ポイントほどの大幅下落となりました。
今週の最安値は、木曜場中につけた1667.82、最高値は、週初場中につけた1806.97でした。週初になんと1800を瞬間的につけたことで、早くもピークアウトっぽくなりました。ただ、水曜、木曜と日銀の買い入れが12億円ずつあり、久々の存在感でした。
以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
オフィス 1602.68(1.9%)→1717.19(7.1%)→1635.97(△4.7%) 商業物流 2127.72(1.8%)→2214.23(4.2%)→2231.61(0.7%) 住宅 2124.56(1.7%)→2197.46(3.4%)→2194.96(△0.1%) 全体 1628.62(1.8%)→1716.55(5.3%)→1683.02(△1.9%)
不動産株 1428.50(4.7%)→1672.91(17.1%)→1622.57(△3.0%)
東証リート指数は、オフィス系が大幅下落となっている一方で、商業物流系が週間では続伸となっています。
Jリートと10年国債との利回り差の推移です。Jリートの下落で利回りが上昇していますので、スプレッドが拡大しています。
2014年11月07日時点 先週 今週 リート予想分配金利回り 3.31%→3.38% 国債10年物最長期利回り 0.455%→0.47% スプレッド 2.855%→2.91%
来週のJリートに関する主なスケジュールですが、11月14日(金)米小売売上高(前月比)-10月です。
さて、先週末に発表された米雇用統計は、「米労働省が7日発表した10月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が21万4000人増えた。失業率は6年ぶり低水準の5.8%まで下がった。世界需要が鈍化する中、米経済の底力を示す内容となった。(ロイター)」という結果でした。米国株も史上最高値付近にあるということで、日本市場にとっても追い風にはなろうかと思われます。
また、同じく先週末には三鬼商事のオフィス統計も発表となっています。
都心5区オフィスの空室率低下が続く、三鬼商事(ケンプラッツ) http://www.e-miki.com/market/download/sikyo/F1411_TO.pdf
2014年10月末時点における都心5区のオフィス空室率は、前年同月比(YoY)-1.96ポイント、前月比(MoM)-0.05ポイントの5.60%と16カ月連続で低下した。(中略)また都心5区の坪あたり募集賃料はYoY+4.16%、MoM+0.64%の1万6913円。新築ビルはYoY+1.89%、MoM±0.0%の2万7000円、既存ビルはYoY+4.29%、MoM+0.79%の1万6731円だ。(2014.11.07 ケンプラッツ)
オフィス賃料の前年度同月比での上昇が力強くなってきた印象があります。日銀の買入れ額が3倍と決定されて、さっそく5日、6日と12億ずつ買ってきていますので、今週は底堅い材料がまた積み重なってきた印象です。
それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。