週末の東証リート指数は、前場こそヨコヨコで粘りを見せていましたが、日経平均が一段安となる中。後場になると急落し、1600台割れとなりました。
全体としては、上昇銘柄3、下落銘柄42、変わらず1となりました。ほぼほぼ全面安です。
個別銘柄では、いちご不動産投資法人(8975)が6%を超える下落となったのは勢いですが、ヒューリックリート投資法人(3295)、森トラスト総合リート投資法人(8961)が3%を超える下落幅を記録しています。
長期金利終値、0・465%に低下 1年半ぶり低水準に(産経ニュース) http://www.sankei.com/economy/news/141017/ecn1410170022-n1.html
17日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(335回債、表面利率0・5%)の終値利回りが前日より0・020%低い0・465%だった。昨年4月上旬以来、約1年半ぶりの低水準。 東京株が下げ止まらず、投資家の不安感が強まったため、安全資産とされる日本国債が買われて利回りが下がった。(2014.10.17 産経ニュース)
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さて、東証リート指数の今週末終値は、1598.57となりました。先週末終値が1638.35でしたから、およそ40ポイントほどの大幅反落となりました。
今週の最安値は、週末場中につけた1595.39、最高値は、週初場中につけた1633.12でした。先週はなんとか持ちこたえていたリート相場でしたが、今週は大幅下落となり、8月7日以来の1600割れです。
以下は、先週末から今週末にかけての種別ごとの指数の推移です。左から先々週末終値、先週末終値、今週末終値です。
オフィス 1617.20(△0.2%)→1623.38(0.3%)→1572.42(△3.1%) 商業物流 2147.56(△0.5%)→2128.87(△0.8%)→2088.68(△1.8%) 住宅 2105.28(△0.5%)→2121.20(0.7%)→2087.60(△1.5%) 全体 1639.08(△0.3%)→1638.35(0%)→1598.57(△2.4%)
不動産株 1469.82(△6.7%)→1435.46(△2.3%)→1364.11(△4.9%)
東証リート指数は、週間では2.4%の下落です。オフィス系は、3%を超える下落となっています。不動産株指数は、4.9%のきつい下落。
Jリートと10年国債との利回り差の推移です。長期国債利回りの低下により、スプレッドは拡大しています。
2014年10月17日時点 今週 リート予想分配金利回り 3.55%% 国債10年物最長期利回り 0.465% スプレッド 3.085%
来週のJリートに関する主なスケジュールですが、10月21日(火)米中古住宅販売件数-9月、10月23日(木)米住宅価格指数(前月比)-8月、10月24日(金)米新築住宅販売件数-9月です。
来週は、米国の住宅関連指数が出てきますが、世界的な経済不安とのことで、週末のFOMCがQE3を集結させることに関しての様々な憶測が飛び交っています。
明けの相場ですが、先週までは日経平均に比べると非常に底堅かった東証リート指数も今週は急落ということで、来週も様子見相場となりそうです。国債長期利回りが下がってきていますし、スプレッドも3%台まで拡大してきています。その意味では、週末くらいにはどこかでソロソロ感が出てくるのを待つ展開になりそうですが、月末のFOMCを意識せざるを得ないのかもしれません。
それでは、リート投資家の皆さま、今週もおつかれさまでした。